元・外資系人事部長、現グローバル人材プロデューサーの鈴木美加子です。本年度、こちらのコラムを担当させていただくことになりました。本日は簡単に自己紹介をさせていただきます。
改めまして、鈴木美加子ことミッキーです。日本人なのになぜ英語のニックネームを使うのかは、私が20年以上外資系に勤めていたことと関係があります。外国人の上司・同僚から、苗字ではなくよりファーストネーム(下の名前)で呼ばれることが多いのですが、MIKAKOの3文字をきちんと発音できない人もいます。特に日本人と関わりの薄い本社の人に「ミキコ」だの「ミケコ」だの呼ばれるので、ある日「ミッキーマウスのミッキーだってば」と言ったら驚くほど受けて、それ以来「ミッキー」になりました。海外では「ミッキーマウスのMICKYとバイクのスズキのSUZUKIが私の名前」と言えば、一発で覚えてもらえます。
父が商社マンでNY生まれましたが、1歳の時に日本に戻った帰国ベイビーです。もう少し長くアメリカにいてくたら、英語で苦労しなかったのかもしれません。21歳の時に、「成人式の晴れ着はいらないから、パパが赴任しているドイツのデュッセルドルフに夏休みに行きたい」と親と交渉して、夏休みをドイツで過ごしました。周りの人が英語を当たり前に話すことにショックを受け、泣きそうな経験を何回もして帰国。その後、日本にいながら英語の猛勉強を始めることになりました。私の人生を文字通り変えた旅です。いつか効率良い英語の勉強法についても、コラムで書きたいです。
最初の職場は、日本GEです。当時、英語の勉強のために購読していたJapan Timesの求人欄に人事と広報のポストが載っていて、本人は広報に行くつもりでしたが、気がついたら人事の採用になっていました(笑) 当時を知るヘッドハンターが、”Good & Old GE days”と皆さんおっしゃる、優秀で人間力ある方々が集まっていた恵まれた職場で、アシスタントとして人事のキャリアをスタートしました。私は本当にラッキーで3か月に1度くらい、お互いにいつかGEを卒業することが前提で、 「将来のキャリアをどうしたいか」を人事部長と話していました。
GEに4年在籍した後、キャリアアップを望むなら日本企業との合弁会社に異動するか、外部に転職するかの岐路に立ちました。基本的に直感人間で、日本的な企業文化は合わないだろうと、GEグループを卒業して外部に転職することにしました。転職先は、モルガンスタンレー。私がした8回の転職には2回失敗がありますが、その一つです。なぜ失敗だったかは後日コラムにしますが、一言で言うと、「自分の価値観に合わない職場を選んでしまった」になります。
それからも転職は続きますが、楽しかったのは米系企業のアジアパシフィック本部を、GEの卒業生と東京で立ち上げた時でしょうか。それまで、アメリカにばかり向いていた私の目をアジアに向けてくれました。頻繁にアジアを出張で来たこと、異文化に触れることができたこと、かけがえのない経験でした。
外資系ではいろんなことが起こり得ます。例えば社長が交代した時、気がおけない元部下を自分の元に再び集めようとすることもあります。新社長と、そりが合わなそうだと踏んだ執行役員・本部長が、転職活動をスタートするようなことも起こり得ます。変化しない組織はこの世に存在しませんが、たった一人の採用が組織を破壊したり、M&A、部署閉鎖、日本から撤退などが発生することが、低い確率でも起こり得るのです。キャリア形成は自分の責任、何があってもどうにでもなる、どうにでもすると思って日々を過ごせる人材であることが成功の鍵になります。
2014年に独立して、外国人と対等に仕事ができるグローバル人材の育成に情熱を注いでいました。多様性を受け入れ、英語でロジカルに発表・主張できる人材を育てることが、先細る日本の将来を考えるとどうしても必要だと思ったからです。
昨年「やっぱり外資系がいい人の必勝転職AtoZ」(青春出版社)を出版して、キャリア相談のお仕事がかなり増えました。診断ツール、ルミナスパークを使って個別にキャリアの方向性決め・転職相談をしています。
このコラムでは転職が初めて、もしくはあまり慣れていない読者を想定して、まずは今、本当に転職すべきかから始めたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
プロフィール
Mikako (Micky) Suzuki (鈴木美加子)
株式会社AT Globe 代表取締役社長
GE、モルガンスタンレーなど外資系日本法人の人事部を転職し、油圧機器メーカー現・Eaton)ではアジアパシフィック本社勤務、日本DHLでは人事本部長を務める。1万人以上を面接した経験を元に、個人向けに キャリア相談を提供している。自身が転職を8回しており、オーストラリアでビザ取得に苦労した体験もあるので、日本国内外、すべての転職相談に対応できるのが強み。
診断ツールLUMINA SPARK & LEADER 認定講
STAR面接技法 認定講師
ホフステード6次元異文化モデル 認定講師
お茶の水女子大学卒業。
著書
2019「やっぱり外資系がいい人の必勝転職AtoZ」(青春出版)
2020年6月「1万人を面接した元・外資系人事部長が教える 英文履歴書の書き方・英語面接の受け方」(日本実業)
グローバル企業で働くことは、グローバルに働きたい人や語学力を生かして働きたい人だけでなく、自分の可能性やワークライフバランスを求める多くの方にとって、多くのメリットがあります。
RGFプロフェッショナルリクルートメントジャパンでは、外資系・日系グローバル企業の案件を中心に、国内外のさまざまな優良企業の採用活動を支援しています。そのため、それぞれの方が求める最適なキャリアの選択肢をご紹介可能です。
「グローバルに働いてみたい」「より自分が輝ける場所で働きたい」「自分の選択肢を広げたい」といった方は、一度ご相談ください。業界経験豊富なコンサルタントが、みなさまのキャリアを全力でサポートいたします。