ベースとなるスキルを持っていても、さらに新たなスキルや学びも求められる職種への転職に、不安を感じるのは当然といえるでしょう。それが、「データサイエンティスト」という近年登場した新しい職種であれば、なおさらのこと。しかし、転職活動の軸をしっかりと持ち、しかるべきサポートを得られれば、未経験でも道は拓けるのです。

 

家庭を大切にしつつ、自分の好きなことを仕事にしたいと考えてきたIさん。過去の転職エージェントとのやりとりがネガティブな記憶として残っていたため、独力で転職活動を進めていたIさんにとって、新たな職種との出合いはなかなか訪れませんでした。転機となったのは、RGFプロフェッショナルリクルートメントジャパンの担当コンサルタント・野口との出会いです。

 

「野口さんが紹介してくれた企業には驚いた」と話すIさんの、転職活動の成功談を聞きました。

 

＜転職者＞

Iさん・30代（AIシステム開発会社のソフトウェアエンジニア→ITコンサルティングファームのデータサイエンティスト）

 

バンドもエンジニアもスタンスは同じ

 

――Iさんは、ソフトウェアエンジニアとして実績を積まれてきたそうですね。

 

Iさん：大学で情報工学を学んで、新卒で入った比較的大きなメーカーでソフトウェアエンジニアとして経験を積みました。そこで子会社に出向したのですが、主なクライアントは海外の企業で、後半数年間は海外に赴任し、現地で要件定義などのやりとりをしていましたね。旅行でアジア各国へ行くのは好きで、チャンスがあれば海外で働きたいと思っていたので、タイミングが良かったのかもしれません。

 

帰国後は、AI（人工知能）を使ったシステム開発を行う企業に転職して、直近ではプロジェクトリーダーとして働いていました。

 

――転職のきっかけは何ですか？

 

Iさん：前々職の出向先は社員数十名程でしたが、そのような裁量がある小さな会社で働くのが自分には合っているなと感じたことです。また、子会社はその国の中でもわりと田舎のほうにあったのですが、ちょうどディープラーニング（深層学習）が注目されていた頃に、AIを使った新しい取り組みを行っていました。

そこで、自分もAIに興味を持ったので、海外にいるときからAIの勉強を自分で始めて、帰国のタイミングでAIのシステム開発をする会社に行こうと。

 

――ちなみに、Iさんにとってソフトウェアエンジニアの仕事のやりがいは何ですか？

 

Iさん：自分は幸運なことに、上流から下流まで全部担当できたのが良かったですね。お客さんが実現したいと思っていることをヒアリングして、どんなものを作るのかを決めて、実際に作って、テストして、最終的にお客さんが喜んでくれるところまで見られたので。それが、ソフトウェアエンジニアの一番の魅力だと思っています。

 

――昔から何かを作ることが好きだったんですか？

 

Iさん：ええ。余談ですが、私は音楽が好きで、中学生の頃からずっとバンド活動をしていたんです。面接で話すとき、音楽の話がフックになって盛り上がることもありました。

 

――そういえば、バンド活動も少人数で音楽を奏で、聴く人に喜んでもらうものですね。Iさんの軸となるものが見えてきた気がします。

 

前回転職でネガティブだった転職エージェントへの印象

 

――データサイエンティストの仕事に就きたいと思われたのはなぜですか ？

 

Iさん：転職の軸は3つあります。ひとつは前職に、AIに情熱を持って取り組むメンバーが少なくなり、新たに入った営業や企画の担当者が、AIについての良い提案を行えなくなっていたことです。

 

AIで課題解決しようとする際、エンジニアと営業が分かれていると、なかなかうまくいきません。自分は、AIの提案についてはコンサルティングありきで、専門知識を持つ人がお客さんの課題を聞いて解決案を提供することが必要だと思っていました。

だから自身の手で、お客さんのAIに対する課題の解決やその提案を行いたかった。そこで調べてみたら、「コンサルティングファームのデータサイエンティスト」という職種がやりたい仕事の候補に上がってきたんです。

 

2つ目は前職のリソースの問題があり、PoC（試作開発に入る前段階の検証プロセス）を成功させても、保守や運用までやらなければならない環境になっていたことです。自分としては、保守や運用はほかの方にお願いして、開発などに注力したかった。

 

そして最後は、家族との時間を大切にしながら、自分の好きな仕事に8時間打ち込めること。なおかつ、できる限り、年収を上げたいなと。

 

――そうでしたか。転職活動はどのぐらい行ったのですか？

 

Iさん：それがいろいろな事情があって、1年間以上かかってしまいました。 

 

――長期戦になりましたね。転職エージェントから、良い求人が紹介されなかったとか？

 

Iさん：最初は一人で始めて、さまざまな会社とカジュアル面談をしていたのですけれど、正直、「ここに入りたい」というところが見つからなかったんです。具体的には、大手コンサルティングファームなどの場合、ワークライフバランスの面で引っかかっていました。

 

そんな状態のまま、引越しや子供の保育園入園が重なって、「ようやく転職できる！」というタイミングになったときも、まだ入りたい会社が見つかっていませんでした。

そのタイミングでリクルートエージェントに登録したところ、リクルートの方からRGFの野口さんを紹介していただいたんです。

 

――最初は一人で転職活動をしていたのは、なぜですか？

 

Iさん：実は、最初の転職の際に使った転職エージェントと、ちょっと揉めたんですよね。その転職エージェントが2社の求人を出してきて、結果的に両社とも内定をいただきました。ただ、自分が望んでいないほうの会社の内定を「いまさら断れない」と言われて…。

そこまでのやりとりの中でも、転職エージェントが推したい企業を推してきて、私の希望を聞いてくれないという印象がありました。だから、今回は転職エージェントに頼まずに転職活動をしてみようと。

 

――それは大変でしたね。転職エージェントにもいろいろな方針の会社がありますが…。

 

Iさん：そうですね。でも、野口さんに紹介していただいた求人を見たときは、かなり驚きました。

 

――驚いた、とは？

 

Iさん：私の要望を100％中心にしてくれて、企業を紹介いただいていることに気づいたからです。野口さんに紹介いただいた求人は、自分の要望にピンポイントで合っていました。「自分の話をきちんと聞いていただけたんだな」というのは、紹介リストからも感じられましたね。他社さんからの紹介も同時期にありましたが、そこまではマッチしていなかったので、なおさらそう感じたのでしょう。

 

その中の1社は、これまでまったく探せなかった会社で、私が知らないところがまだまだあったんだなと驚きました。利用者の課題解決重視のスタンスを感じられたのが良かったです。おかげで、転職エージェントに対するイメージがかなり良いものになりましたね（笑）。

 

担当コンサルタント・野口から：データサイエンティストでもコミュニケーション力を重視

 

Iさんは、やわらかなコミュニケーションを持ち味とされる方です。今はどの企業でも、エンジニアやデータサイエンティストであっても例外ではなく、コミュニケーションを非常に重視しています。その点で、Iさんは非常に適任だと感じました。

 

また、職務経歴を拝見したり、直接お話をお伺いしたりしていて、一つひとつのプロジェクトや仕事の役割などを、とても丁寧に取り組んでいるという印象を持ちました。そして、明確なキャリアビジョンをお持ちで、お客さんの顔がしっかり見られるような会社で働きたいという要望をいただいていたので、私が担当するクライアント様なら強みを活かしつつ、キャリアをシフトしていただけるのではと思い、ご提案した次第です。

 

1日8時間を楽しく働きたいなら、転職エージェントに相談しよう

 

――内定先は第一希望の会社ですか？

 

Iさん：3、4社程ご紹介いただいて、何社か選考に進みましたが、最初から第一希望は転職先の会社でした。結果的に、応募から約3週間で内定をいただくことができました。

同時に進んでいた他社の選考がなければ、もっと短い日数で決まったかもしれません。

 

――選考中はどんな印象でしたか？

 

Iさん：カジュアル面談から、いい会社だなと感じました。マネージャーの方と話したんですが、マネージャーでもAIの知識をきちんとお持ちで、なおかつお客さんのほうを向いている印象を持ちました。

そこで話が盛り上がったし、フィードバックを野口さんから細かくいただいたときも、先方の温度感の高さを感じられたので良かったです。次の社長面接のときにも、野口さんからのフィードバックをもとに認識のすり合わせをしていたので、安心して臨めました。

 

──最後に、転職しようかどうか悩んでいるソフトウェアエンジニアの方に、メッセージをお願いします。

 

Iさん：1日あたり8時間は働くと思うのですが、その時間は、やはり自分が楽しいと感じたり、やりがいが得られたりすることをやったほうがいいと個人的には思っています。それは、自分にも家族にも、世の中にとってもです。

 

なので、8時間働いている中で、何だかおもしろく感じられなかったり、「もっとこんなことができるのに」と思ったりするのであれば、我慢して続けるのではなく、野口さんのように信頼できる転職エージェントに、キャリアについて一度相談してみてはいかがでしょう。

私は家庭の事情で、実際に転職できるタイミングが決まっていたので、早期に転職活動を始めても入社時期は同じだったと思います。でも、早く野口さんに相談できていれば、もっと落ち着いた転職活動ができたかもしれません。RGFさんはいつでもきっと、話をしっかり聞いてくれますよ。

 

担当コンサルタント・野口から：活動の軸の見直しも、転職活動では重要なポイント

 

当社は、中長期的に転職者様のキャリアを支援するスタンスの転職エージェントです。転職するかどうかのお悩み段階でも大歓迎ですので、いつでもご相談ください。