会社のマネジメント層などに対し、さまざまなサポートを行うアシスタント。日本における一般的な秘書業務だけでなく、ビジネスパートナーとしてサポートを行う役割を担っています。その中でも、豊富な知識と経験を活かし、会社のトップマネジメントのサポートを行うのが、エグゼクティブアシスタントです。
Hさんはアシスタントとして20年ほどの経験を持ち、国内外でさまざまなエグゼクティブのサポートを行ってきました。日本へ帰国後もエグゼクティブアシスタントとして働いていたものの、コロナ禍の影響もあり転職を検討され、転職活動を開始。その後、LinkedInにてその経歴に魅力を感じたRGFプロフェッショナルリクルートメントジャパンのコンサルタントから連絡をもらったことがきっかけで、現職への転職を成功されました。
当初は「これまでほかのエージェントを利用する中であまりいい経験をしてこなかったため、最初に連絡をもらった時はあまり乗り気ではなかった」と話すHさんに、RGFプロフェッショナルリクルートメントジャパンでの転職体験談を伺いました。
<転職者>
Hさん・50代 (エグゼクティブアシスタント: エネルギー業界 → エグゼクティブアシスタント: 自動車業界)
自身の経験を活かしアシスタントとしてのキャリアをスタート
――まずは、ご経歴からお聞かせください。
Hさん:若い頃は出版や通訳をやっていたのですが、その後アシスタントに転身し、20年ほどの海外経験を経て日本へ帰国しました。アシスタントとしては20年くらい、コーディネート業のような仕事も含めると30年くらいです。
――違う業種からキャリアチェンジをされてアシスタントになられたのですね。何かきっかけはあったのでしょうか?
Hさん:メディアの仕事や通訳をしていた頃から、いわゆるコーディネーターのような仕事を任されることが多くありました。また、当時の上司のアシスタント業務などをすることもあり、少しずつアシスタントとしての経験を積んでいきました。コーディネーターやアシスタントの仕事を行っている中でこの仕事が自分には向いているのではないかと思ったのがきっかけです。
ちなみに私自身がアシスタントに特化するキャリアになったのは、南仏にあるエネルギー系の国際機関でして、そこで技術部門の秘書を合計9年ほど行っていた時です。
しっかりと話を聞いて丁寧に対応してくれたので、サービスを利用することを決意
――RGFのサービスをご利用されたきっかけを教えてください。
Hさん:日本に帰国後、エネルギー関連企業の代表取締役のアシスタントとして働いていました。その企業でしばらく働いていたのですが、業界的に再編期であったことと業務の幅が想定していたよりも狭かったことから、転職を検討していました。そんな時にRGFのコンサルタントの方からLinkedInでお声がけいただいたのが最初の接点です。
実は当時ほかのエージェントもいくつか利用していたのですが、対応が雑に感じられることがあったりしたこともあってあまりいい経験をしてこなかったので、新しいエージェントの利用についてはあまり乗り気ではありませんでした。ただ、RGFさんについて調べてみると、外資系やグローバルといったところに特化していることを知り、面白いなと思ったので一度話をしてみました。
――外資系やグローバルというキーワードに興味を持っていただいたのですね。実際に話を聞いてみていかがでしたか?
Hさん:最初にお話ししたコンサルタントの方はまだ若い方だったのですが、すごく時間をかけて丁寧に話をきいてくださったのがとても印象的でした。その時ご紹介いただいた企業様はあまり興味がなかったのですが、RGFさん自体はとても良い会社な気がすると思いました。
その後ご連絡をいただいたコンサルタントの方も、しっかりと話を聞いてくれるし印象が良かったです。特にそう感じたのは、この人は私の履歴書・職務経歴書をきちんと読んでくれているとわかったからです。私自身の経歴を理解し、希望など細かい話をしっかりと理解したうえで、「Hさんのバックグラウンドからするとこの会社は絶対に合いますよ!」と紹介していただいたのが現職の会社です。
――紹介された求人はいかがだったでしょうか?
Hさん:実は最初に現職をご紹介いただいた際には、勤務地が遠かったこともあってお断りしているんです。ただ、その後も担当の方とお話をする中で、「Hさんに絶対に合いますよ」と推してくださったので、いろいろ調べた結果トライしてみることに決めました。
もともと私が重要視していたポイントが、「会社の理念がしっかりしている」「リーダーの顔がはっきりしている」「働きやすさ(ワークライフバランス)」だったのですが、リサーチをする中でこれらを満たすような会社だというのがわかり、業界としては未経験だったので少し不安はあったのですが受けることにしました。
――転職のプロセスはスムーズに進みましたか?
Hさん:私が受けることを決断した時点ですでにある程度選考が進んでいる方がいらっしゃったみたいなのですが、担当コンサルタントの方が人事の方と細かなやり取りをしてくださったこともあり、1週間~10日ほどで内定をいただくことができました。
実は現職は担当の方が普段そこまで密にお付き合いをしている会社ではなかったみたいだったのですが、企業側としっかりコミュニケーションを取ってくださり、こういうエージェントの方もいらっしゃるのだなと思ってびっくりしました。
事前に面接官の人柄まで把握でき、きちんと準備をすることができた
――コロナ禍の中での転職でしたが、難しくはありませんでしたか?
Hさん:オンラインでの面接自体はヨーロッパで6~7年前くらいからで何度も経験したことがあったので、心配していませんでした。ただ、日本人の方とオンラインで面接をするのははじめてだったので、そこは少し心配していました。
また、一対一のエグゼクティブアシスタントの場合、アシストする方との相性がかなり重要になります。対面での面接がない状況でそこがお互いクリアになるのかというところも心配でした。
――相性の部分はどのように判断しましたか?
Hさん:現在の上司の情報はインターネットで調べることができました。また、コンサルタントの方からも事前にさまざまな情報を共有していただいたので、問題ないという判断になりました。もちろん面接でも印象はよかったですし、実際に入社してからも面接の時以上に素晴らしい方だと日々感じていて、私個人としては今の上司に出会えて本当に良かったと思っています。
――担当コンサルタントからはどのような情報をシェアされましたか?
Hさん:上司が何を求めるのか。たとえば、端的に、理論的にといったことを好むといったことや、スピード感を求めるといった情報ですね。
また、現在の上司だけでなく、面接の各段階で出てくる方のお名前やどのような方か、どのようなアプローチをしてくるかなども細かく教えてもらえました。
事前に面接官についての情報を教えてもらえたので、面接の準備もかなりしやすかったです。
――面接を通じて、現職の会社の印象はいかがだったでしょうか?
Hさん:いい会社だなと思いました。具体的には、皆さんがポジティブに迎え入れてくれているなという感じがありました。
私の周りでも転職活動をしている人がいたのですが、面接等で印象が悪い企業さんに出会ってしまうと、その瞬間にその会社を受けるのを辞めてしまっています。やはり私たちもある程度経験を積んできているので、お互いにリスペクトできないと、ここで働くのはどうなのだろうと思ってしまう部分が出てきます。
その点、現職の会社はポジティブに受け入れてくれたので、たとえ面接で落ちたとしても周りにはいい会社だよと言っていたと思います。
――最後に、転職をするべきか悩んでいる人に、メッセージをお願いします。
Hさん:何よりもまず、行動してみることが大切だと思います。私もそうだったのですが、多くの人が日々の生活が忙しい中で、なかなか行動に移すことができていないと思います。でも、ひとつの行動が必ず次につながるので、仮にダメだったとしてもまずアクションを起こしてみることが重要です。
もちろん、わたしのようにあまりいい経験ができず凹んだりすることもあるとは思いますが、めげずに動き続けていれば、素晴らしい企業に出会える可能性が広がるので、まず行動してみてください。