インタビュー第二部は、多くの方が抱えている外資系企業に関する誤解について、弊社バックオフィス部門ディレクター Simon Elsomが、鈴木美加子氏にインタビューしました。
鈴木氏は外資系企業の人事として活躍し、DHLジャパン株式会社の人事本部長を経て2014年に独立後、AT Globeを創業。現在はおもに個人向けキャリア・カウンセリングや企業向け研修を実施。過去25年間の会社員時代に累計1万人の採用面接をおこなった経験、またご自身が業界・規模・スピードの異なる企業に転職して成功だけでなく苦汁を飲んだこともある実体験をもとに、国内外でのキャリアアップに関するあらゆる悩みに応えている。
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まず鈴木氏は外資及び日系の違いの一つとして、昇進のスピードを挙げました。
「日系企業では、まだ年功序列が残っていますが、外資系企業は年齢・性別関係なく、実績で昇進が決まります」
現在、多くの日系企業がグローバルスタンダードなビジネス戦略や方針を採用し始めています。しかしながら、外資系企業に対する誤解は依然として、残っています。
上記の違い以外に、鈴木氏が過去25年間の経験を通して感じた、外資系企業に対する3つの誤解について、語ってくれました。
外資系企業に対する誤解 その1: すぐにクビになるのではないか
外資系企業では、「すぐにクビになる」という誤解が根強いようですが、それは大多数の外資系企業において、当てはまりません。たしかに、外資系企業において終身雇用は保証されていませんが、これは今や日系企業も同じです。そして、個人の業績が悪い状態が続いた場合など、何か問題があったとしても、すぐに解雇するのではなく、改善プログラムを設け、上長との定期的な面談も加えながら現状を変えるサポートをします。クビが怖くて外資への転職を敬遠している人が一定数いるようですが、安心してチャレンジしていただきたいです。
外資系企業に対する誤解 その2: 完璧な英語力を求められる
外資系企業では高い英語力が求めれるのでは、、、と外資への転職に二の足を踏んでいる人が多いようですが、必ずしもそうとは言えません。確かに、英語力があるに越したことはありませんが、ポジションにより、TOEIC 700レベルを求められるものもあれば、TOEIC 900レベルを求められるなど、必要な英語力は大きく変わります。
英語力に不安があるからといって、外資へのチャレンジをためらうのは早計です。もし判断できない場合は、ぜひリクルーターに聞いてみてください。転職市場の情報を豊富に持つ我々であれば、あなたの英語力に合う案件の紹介、英語力に関するアドバイス、また面接のアドバイスなど様々な面で力を貸すことができます。
外資系企業に対する誤解 その3: アグレッシブな企業文化
アグレッシブネスというよりは前回のインタビューで話した「アサーティブネス」をもっている企業が多いかと思います。これは、外資系企業か日系企業かに関わらず、特定の職種によっては成功するために必要な要素になります。したがって、そのような職種に応募するのであれば、アサーティブネスのマインドセットを持つことは重要です。
また一部の方は、外資にいる人はアグレッシブで、いい意味でも悪い意味でも単刀直入だと思っています。確かに一部にはそのような方もいます。しかしここでも必要になってくるのは、アサーティブネスと前回も話したロジカルシンキングです。この二つがあれば、外資でも効果的に仕事をすることができます。
とはいえ、企業文化は企業によって異なるので完全に一般化することはできません。 ただ一つ言えることは、どの企業も組織の中にいる全員が企業の目的に向かって共に取り組んでいるということです。外資に応募する際は、企業研究をしっかりと行い、自分自身に合っているか確認すると良いでしょう。
グローバル企業で働くことは、グローバルに働きたい人や語学力を生かして働きたい人だけでなく、自分の可能性やワークライフバランスを求める多くの方にとって、多くのメリットがあります。
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