「ヘッドカウント」という言葉をご存じでしょうか?外資系ワードのひとつで、外資系企業ではごく当たり前に使われますが、日系企業で耳にする機会は少ないかもしれません。外資系企業は、このヘッドカウントにもとづいて採用活動を行っています。
外資系企業への転職を希望するのであれば、ヘッドカウントの意味や概念を理解することが重要です。ヘッドカウントの意味や使用例のほか、ビジネスでどんな役割を持つ言葉であるのかをご紹介します。
ヘッドカウントとは頭数、採用可能数という意味
ヘッドカウント(headcount)とは直訳すると頭数で、採用可能数を表します。支社や部署、部門ごとに正社員、契約社員、派遣社員といった人員が何人配置されているかを把握するために用いられています。
大半の外資系企業は、本社に主要機能を置き、各国の支社に必要最低限の機能を置くことでコスト削減を図ります。
支社の人数が増えればそれだけコストが増すので、本社が設定するヘッドカウントにもとづいて人員を配置する決まりです。そのため、支社や部署、部門で人員が必要なのに、ヘッドカウントをオーバーする場合は採用できないことがあります。ちなみに本社によって、人員整理が必要である、ヘッドカウントを減らすことができそうだと判断された支社や部署のことを「ヘッドカウントターゲット」と呼びます。
厳密に決められるヘッドカウント
ヘッドカウントは、財務状況や固定費に直接影響する数字のため、利益と売上のバランスを見て厳密に決められます。一度決まったヘッドカウントは、なかなか動かされることはありません。企業の人事は、ヘッドカウントにもとづいて採用を行います。
企業の本社はコスト削減のため、無駄な部署や部門がないか常に目を見張らせているものです。それに対し、支社や部門のトップは常にヘッドカウントの妥当性を主張し、これ以上減らされないように交渉します。
また、新規事業や業績の向上、激務による退職者の増加、予算の増加などの要因によってヘッドカウントが増加するケースがないわけではありません。事業の拡大に伴いヘッドカウントが増加すると、中途採用の求人が増える可能性があるのです。
ヘッドカウントの使用例
ヘッドカウントは以下の例のように使用します。外資系企業への転職を志すのであれば、知識として備えておきましょう。
<ヘッドカウントの例文>
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彼はとても優秀だけど、本社でヘッドカウントが承認されないから採用できない。
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ヘッドカウントが確保できたので、求人を出そう。
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ヘッドカウントの設定が厳しく、現場が大変だ。
ヘッドカウントの概念を理解して転職しよう
ヘッドカウントの概念は、外資系企業で活躍するため、覚えておいて損はない知識です。
外資系企業は、ヘッドカウントにもとづいて採用活動を行います。日系企業と比べたとき、人材とコストを直結させて考えるヘッドカウントの概念に、厳しさを感じる人もいるかもしれません。しかし、ヘッドカウントは成果主義の外資系企業らしい文化のひとつであり、企業の利益を効率的にアップさせるために欠かすことはできません。
ヘッドカウントの意味を理解しておけば、自分が採用された後、人件費と売上のバランスを意識して業務をこなすことができます。自身がどのような状況で、なぜ採用されたのか、どれほどの作業効率が求められるのか、企業における存在意義と役割を確認し、モチベーションアップにつなげましょう。
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