元・外資系人事部長、現グローバル人材育成家の鈴木 美加子です。本日は、新刊『LinkedIn活用大全』のご紹介です。
SNSをどのように使うかは、人それぞれ。気晴らしするもあり、知り合いの活動を眺めるもありですが、転職活動に積極的に使うのならLinkedInです。特に外資系企業に転職したい場合は、英語でのアカウントを持つことが必須です。転職エージェント、直接採用を進めている企業の採用担当者が、アクティブに活用しているからです。
2021年2月までは、日本でのLinkedInは本来の力を出し切れていませんでした。登録すると「転職活動をしている」とレッテルを貼られるような気がして敬遠する方が多かったですし、英語が主流だったので投稿を読むのが億劫だった方も多かったようです。それが、TwitterのインフルエンサーがLinkedInに800名の方を個別にお誘いしてから、構図が変わりました。
まず、日本語での投稿でOKという流れが起きました。筆者も10年前からアカウントは持っていましたが、「日本語で私ごときが投稿する」という感覚から脱出するのに時間がかかりました。今では気楽に日本語で投稿しています。
利用者が増えるに従って、転職活動でどのように使えるのかが再び注目されています。実名を使ったパブリックなSNSであり、職歴やスキルを詳しく記載できるところが、LinkedInの良いところです。相手のバックグラウンドが一目でわかるのは、候補者を探している側には有難いことです。
私の知り合いにはGAFAから直接お声がかかった人も、現職の社長ポジションをLinkedIn経由で得た人もいます。
チャンスはいつ訪れるかわからないので、外資を目指す方は、LinkedInにアカウントを英語で作成することをお勧めします。アカウントの記載内容から、候補者になるかもしれない人の経験値・スキル・英語力を判断するので、しっかり整ったアカウントを準備しましょう。英語に自信がない方は、どなたかに見てもらった方がいいです。
LinkedInの使い方がよくわからない方は、第一人者の松本淳さんが、4月16日に『LinkedIn活用大全』を出版されますのでそちらを参照ください。コンテンツ・サポーターとして初稿を拝見しておりますが、タイトルの「大全」から想像されるように辞書とも言える本です。これからアカウントを作る方も、すでにLinkedInを使っている私のような中級者も、日々投稿している上級者の方も、気づきをもらえる有益な情報満載の本です。
この本はLinkedInの使い方というテクニックと、どのようなビジネスシーンで実際に使えるのかの豊富な実例の両方を載せています。LinkedInで転職・採用・営業・マーケティングができると言われて、ピンとこない方にお勧めします。
LinkedIn利用のコツ①
コツをいくつか共有します。LinkedIn上のアカウントで重要なのは、冒頭に出てくるヘッドラインと言われるプロフィールです。ここは英文履歴書で言う、Summaryと同じ役割を果たしています。このパートがしっかり書かれていないと、企業や転職エージェントの方々が、それ以上先を読まないかもしれないことを意味します。どの業界で、どんな職種での経験が、トータル何年あるのか、正確な英語で書かれているのが理想です。
主催するオンラインサロンのメンバーが、私にヘッダーが重要と言われて書き直したところ、翌週に2件転職の話が舞い込んだそうです。本人も驚いていましたが、アドバイスした私も驚きました。ヘッダーはそのくらい重要ということです。
LinkedIn利用のコツ②
またスキルの欄には、遠慮しないで沢山載せることも大事です。エージェントや企業の採用担当が検索をかけるときに、キーワードが多い方が有利だからです。英文履歴書の場合は、スペースが限られていますし沢山載せることは不利になりますが、何のために載せているかの目的が違うので、自分に該当するスキルは全て載せましょう。
LinkedIn利用のコツ③
前職での同僚や上司に、推薦文を書いてもらえたら最高です。公の場で、英語で書いてくれる方の文章はポジティブと決まっていますので、読み手の立場に立つと、候補者の「強み」が一発でわかります。お互いに書き合うなど、相互にサポートし合えたら進めやすいかもしれません。
LinkedIn利用のコツ④
忙しい中、投稿をしなくても大丈夫ですが、繋がりをある程度増やしたい人は、気楽に「繋がり申請」を送って大丈夫です。LinkedInはとても温かいSNSで、ほとんどの方が快く繋がってくださいます。申請の時にメッセージをつけるかどうかは、前出の松本さんが、「LinkedInユーザーの7割がスマホからアクセスしていて、特別な操作をしないとメッセージが送れないので、申請の時のメッセージをつけなくて大丈夫です」とおっしゃっていましたので、ご参考までに。
まとめ
転職活動にあたって有益な手段が増えるのは素晴らしいことです。やりたい仕事を手に入れる・年収をアップさせる・テレワークで自由な時間を増やすなど、皆さんの夢を叶えるためにLinkedInを味方につけてください。
『LinkedIn活用大全』by 松本 淳
日本実業出版社
プロフィール
Mikako (Micky) Suzuki (鈴木美加子)
株式会社AT Globe 代表取締役社長
GE、モルガンスタンレーなど外資系日本法人の人事部を転職し、油圧機器メーカー現・Eaton)ではアジアパシフィック本社勤務、日本DHLでは人事本部長を務める。1万人以上を面接した経験を元に、個人向けに キャリア相談を提供している。自身が転職を8回しており、オーストラリアでビザ取得に苦労した体験もあるので、日本国内外、すべての転職相談に対応できるのが強み。
診断ツールLUMINA SPARK & LEADER 認定講
STAR面接技法 認定講師
ホフステード6次元異文化モデル 認定講師
お茶の水女子大学卒業。
著書
2019「やっぱり外資系がいい人の必勝転職AtoZ」(青春出版)
2020年6月「1万人を面接した元・外資系人事部長が教える 英文履歴書の書き方・英語面接の受け方」(日本実業)
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