私たちは人生の3分の1もの時間を、日々の仕事に充てています。そのため、自分自身の行った仕事に満足し、誇りに思うことは日々の生活を充実させるための重要な要素のひとつです。
しかし、実際の仕事においてこのような意識を持つことができる人がいる一方で、仕事におけるストレスや燃え尽き症候群等に悩まされている人も増えており、大きな問題となっています。
たまに不満を感じることは、誰にでもよくあることです。しかし、仕事を辞めたいと常に感じるようになってしまったら、自分自身が感じているストレスレベルに注意をする必要があります。
それでは、一般的に通常レベルの不満とバーンアウト(燃え尽き症候群)の違いはどこにあるのでしょうか。そして、不満のレベルはどのように判断すればよいでしょうか。
下記にいくつかの兆候をまとめています。いくつ当てはまるかを考えてみてください。
職場での過度なストレスに悩まされている兆候
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精神的、肉体的、感情的な疲労感
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疲労感を感じているのにもかかわらず毎晩眠れない
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物忘れ、不安、集中力の低下により、生産性が下がりパフォーマンスが低下する
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仕事や同僚に対する不信感または悲観感の増加
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過敏性の増加または怒りの爆発
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月曜日が来るのが嫌で、週末が唯一のモチベーションとなる
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体に休憩が必要であるという身体的症状(頻繁な疾患、片頭痛、パニック発作、胃腸障害など)
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残業しても締め切りに間に合わない
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重要なプロジェクトを完了し、期限を守っていても常に不満を感じる
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憂鬱と絶望感
いくつの項目が当てはまったでしょうか。もし同時にいくつかの兆候が当てはまっている場合は、ストレスレベルがさらに上昇するのを防ぐため、検討を始める必要があります。
それでは、どのようにストレスを克服し、職場での深刻なバーンアウトを回避すればよいでしょうか。ここでは、3つのヒントをご紹介いたします。
ストレスの原因と影響の特定
職場での過剰なストレスに苦しんでいることに気が付いたら、まずはストレスを引き起こしている原因を把握することをおすすめします。
ストレスの原因を見つけるためのファーストステップは、ストレスを感じる理由を洗い出すことです。まずは職場でストレスを感じる理由をすべて挙げてみましょう。
次に、それらの要因があなたにどのような影響を与えているかを理解し、職場でのあなたの行動がその要因に対してどのように関連しているかを客観的に分析できるようにしていきます。
要因と影響の例
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社内での行き過ぎな競争 – ミスコミュニケーション
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タイトすぎるスケジュールと膨大な仕事量 – 過度な疲労感とモチベーションの低下
RGFプロフェッショナルリクルートメントジャパンでは、ハーバードビジネスレビューに掲載されたPriscilla Clamanの記事をベースに、ストレスの潜在的な原因を特定するための30個の質問リストを作成いたしました。このリストを活用し、あなたのストレストリガーを確認してみましょう。
さて、ストレスの原因の把握が出来ました。しかし、まだ原因の把握が出来ただけにすぎません。次にストレス削減に取り組む必要があります。それでは、どのようにストレスをコントロールし、削減すればよいでしょうか。
ストレスをコントロールし、取り除くためのアクション
人生にはあなたがコントロールできるものとできないものがあります。仕事のストレスを軽減するには、自分のコントロール下にある、もしくは少なくとも変更できる可能性のある仕事上の改善点に焦点を当てる必要があります。
まずは休みを取ってみる
仕事でモチベーションとパフォーマンスを向上させる最も簡単で早い方法の1つは、休みを取ることです。仕事に追われている場合、気付かないうちに余裕がなくなっていることがあります。そこで、疲れた身体や心を癒すために、可能であれば休みを取ってみましょう。
憧れの場所を旅してみたり、田舎へ行ってゆっくりしてみたりして、ゆっくり心を休ませて感性を活性化させましょう。これは、日常的に経験する過剰で抗いがたい感情やストレスをリセットして中和するのに役立ちます。
平日においても休息は必要です。お昼の時間に仕事をすることは、一見生産的に見えるかもしれません。しかし、長い目で見ると、疲れてしまい、効率的とは言い難いでしょう。
お昼を食べながら仕事のメールを読んだり、仕事の話をせずに、読書、昼寝、軽いエクササイズをしてみたり、動画やインターネットを見たり、家族や友人とのんびり話すのもおすすめです。少しの時間でもリラックスをすることで、ストレスをリセットすることができます。
定期的なリラックスによって日々蓄積していく疲れをリセットすることで、健康、集中力、そして生産性を改善していきましょう。
ポジティブ思考を持つ
適切な考え方を持つことは、職場で大きな違いを生む可能性があり、これは自分でコントロールできるものの1つです。上記のリストを通してあなたは既に何がストレスのトリガーになるか、そしてどのような影響があるかを理解しているはずです。そのようなストレスのトリガーになるようなネガティブなことは、あなたのモチベーションと仕事で最適なパフォーマンスを出すことの妨げになることを意識的に思い出し、避けるようにしましょう。
次に、仕事で楽しいと感じるすべてのもの、つまり自分にとって有意義であるものや幸せを感じられるものをすべてリストアップしてみてください。海外旅行やスポーツ観戦といったスペシャルなことはもちろんのこと、おいしいランチを食べることや職場の仲間といった日常にあるものでも構いません。
仕事についてネガティブな考えが頭に浮かび始めたら、ポジティブな方向に考えられるようにこのリストを眺めてみてください。ポジティブな方向に考えられるようになったら、自分の仕事がどれだけ素晴らしいことかを思い出してみましょう。少し時間がかかるかもしれませんが、きっと仕事に対するモチベーションが湧いてくるはずです。
積極性を持つ
ストレスをコントロールし取り除くためには、ポジティブであるだけでは不十分なこともあるでしょう。その場合は、追加のアクションを取る必要があります。
ところであなたが不満を感じている場合、なぜ何かしらの行動を通じてその問題を解決する必要があるのでしょうか。それは、ストレスをそのまま放置しておくと、いずれあなたがストレスに押しつぶされ、士気と熱意をさらに低下させることになってしまうからです。
もし仮にあなたのストレスの原因が仕事上の人間関係だったり、仕事量に関するものだったり、会社に関係する問題だったりする場合は、一度上司に相談してみましょう。
上司と話し合う際には、問題を隠さずオープンに伝えることをおすすめします。ただし、 その問題が解決しがたい単なる不平ではない場合のみにした方が良いでしょう。単に不平を言うことは自己満足であり、議論することは問題の解決に向けた積極性です。
自己投資をしてみる
自分の時間を使うことも投資と考える場合、仕事は最大の投資のひとつとなります。なぜなら、フルタイムで働いている人の場合は、日々の3分の1もの時間を仕事に費やしているからです。
このように大きな時間を使っている職場では、当然幸せに過ごした方が良い結果が生まれます。しかしながら、仮に充実した時間を過ごせず、さらにはその状況が変わる見込みがないことに気づいたのならば、その時が他のオプションを検討するタイミングかもしれません。
「Don’t put your eggs in one basket(卵を1つのバスケットに入れるな)」ということわざを聞いたことがあるでしょうか?これは、危険が起きたときに被害が分散されるよう、逃げ道を用意しておくことという意味のことわざです。その言葉の通り、自分自身の時間を通しする際にも、すべてを失うリスクを減らすため常にいくつかのオプションを用意しておくことが重要です。
他のオプションを検討することで、今後の可能性をさらに広げることができます。また、現在抱えている不確定要素軽減にもつながるでしょう。また、オプションが増えることで自分に自信を持つことができ、自分自身、自分の将来、そしてキャリアを維持するために必要なモチベーションも格段に上がるはずです。
ストレスをコントロールし、取り除くためのアクション
よく勘違いされがちなことですが、転職活動=現在の仕事を辞めるという訳ではありません。転職活動は自分の人生の新しいオプションを探すということです。もちろん最終的にどのようなオプションを選ぶかはあなた次第ですが、少しでも今の仕事で不安を感じるようなことがあるのならば一度転職活動をしてみても良いかもしれません。
RGFプロフェッショナルリクルートメントジャパンでは、各業界・職種に精通したコンサルタントが転職をご検討の方に寄り添ってさまざまなアドバイスをしてきた実績があります。いままで多くの方の転職活動をサポートしてきた経験をもとに、あなたにとって最適なキャリアプランをご紹介することも可能です。もし今後のオプションを増やしたいとお考えであれば、まずはお気軽にご相談ください。
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