元・外資系人事部長、10,000人を面接したグローバル人材プロデューサーの鈴木美加子です。本日のテーマは、オンライン面接です。
昨今の状況下において、企業ではオンライン面接が増えています。オンラインに余り慣れていない方には戸惑いがあるかもしれません。本日のコラムはオンライン面接を乗り切るコツです。
オンライン面接
a) デバイス
オンラインで面接を受けるときは、スマホではなくPCを使ってください。理由はスマホの場合、途中で固定がずれて画面が動いたりすることがあるからです。どうしてもスマホを使用する場合は、しっかり固定させカメラ機能を自撮りモードにして、自分がどのように映っているかを確認してからスタートしてください。
b) 背景
できれば白など単色の壁だけが映る場所を選んでください。理由は、面接官の注意がどうしても背景に映り込んでいるものに行ってしまうことを避けるためです。住宅環境から単色の壁だけが映る場所を確保することが難しい場合は、オンラインサービスで提供している壁紙を使ってください。その場合は、あま派手な画面や細かい模様がたくさん映る背景は選ばない方が無難です。主役はあくまでも候補者であるあなたなので、背景の方が目立ちすぎないように気をつけましょう。
c) 照明
部屋が明るい事は、画面に映るあなたの顔を明るく見せてくれます。化粧品業界・美容業界・メディア関係など一部の業界以外は、容姿は問われませんが、面接官にあなたの表情がよく見えることは非常に重要になります。顔相と言われるように、顔にはあなたの人柄・精神的な安定状態など様々なことが現れるので、面接官は候補者の表情に注意を払っています。部屋が暗いとその表情がはっきりわからなくなりますので、照明にはくれぐれも気をつけてください。
照明をつける、カーテンを開けるなど工夫してください。
d) スペース・姿勢
上半身を揺らさないようになるべく固定してください。体が揺れていると面接官の注意力が散漫になりますし、候補者自身が落ち着かない印象を与えてしまいます。先日も、模擬面接を実施した時、先方の上半身が画面で頻繁に揺れていて私はひどくそのこと自体が気になってしまいました。上半身を揺らしながら話をする癖がある方、緊張しがちな方は気をつけましょう。
e) アイコンタクト
オンライン面接で難しいところは、どこを見ながら話したら良いのかがわからないことかもしれません。外資系の面接でアイコンタクトは重要です。PCのカメラやWEBカメラの方見るか、スクリーンの中にいる面接官の目を見るようにして話しましょう。あちらこちら視線が泳ぐと、落ち着かない印象を面接官に与えます。
AI面接
外資系の日本法人に勤務するポジションでも、海外の本社とオンラインAI面接をする機会が出てきました。注意点を二つ挙げます。
a) 準備
事前にAI面接であり、画面の向こうに面接官は登場しないと分かっていても、いざ実際にオンラインがつながって空間に向かって話し続ける事は、緊張度が高い作業になります。英語が母国語でない候補者にとっては、英語で受け答えをするだけでプレッシャーなのに、空間に向かって話し続けるという慣れないことをするわけなので、ますます緊張してしまう可能性があります。事前に、想定問答を考えておき、英語を話すことで手一杯にならないように十分準備しましょう。
b) 練習
本番前に、オンラインで友人と面接の練習をしておくと、本番でスクリーンの向こうに誰もいなかったとしても、少し落ち着いて面接を受けることができます。初めてのAI面接を受ける場合は、オンラインで練習してから臨みましょう。
人間は慣れていることを手放し、新しいことにチャレンジすることにストレスを感じる生き物です。しかし今回の状況は、テレワークを大きく前進させると言うメリットを生む可能性が高く、必ずしも皆さんにとって悪いことばかりではないです。これからオンライン面接を受ける方は、ピンチはチャンスに変えるマインドを持ち、よく準備をして乗り越えていただきたいと思います。
応援しています。
プロフィール
Mikako (Micky) Suzuki (鈴木美加子)
株式会社AT Globe 代表取締役社長
GE、モルガンスタンレーなど外資系日本法人の人事部を転職し、油圧機器メーカー現・Eaton)ではアジアパシフィック本社勤務、日本DHLでは人事本部長を務める。1万人以上を面接した経験を元に、個人向けに キャリア相談を提供している。自身が転職を8回しており、オーストラリアでビザ取得に苦労した体験もあるので、日本国内外、すべての転職相談に対応できるのが強み。
診断ツールLUMINA SPARK & LEADER 認定講
STAR面接技法 認定講師
ホフステード6次元異文化モデル 認定講師
お茶の水女子大学卒業。
著書
2019「やっぱり外資系がいい人の必勝転職AtoZ」(青春出版)
2020年6月「1万人を面接した元・外資系人事部長が教える 英文履歴書の書き方・英語面接の受け方」(日本実業)
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