市場の急激な成長に伴い、IT業界では多くの雇用が生み出されています、しかし、多くの人々がIT業界に興味を示すようになるにつれて、企業としてもどのような人を採用すべきかについて、より深く考えるようになってきました。
当然のことながら、ITエンジニアにとって技術力は無くてはならないスキルのひとつです。しかし、多くの求職者の面接を担当する企業目線で考えると、技術力だけではなかなか採用決定するまで決めることは難しいといえます。そのため、近年のITエンジニアの採用面接は、以前以上に面接担当者の印象に残ることが重要となってきているのです。
そこで今回は、ITエンジニアを専門とするリクルーターに、実際の面接に役立つ、ITエンジニアが面接前に知っておくべき6つのヒントを聞いてきました。
1.適性テスト、スキルテストの準備をする
ITエンジニアの面接では、通常の面接とともに、プログラミングスキルや使用言語、ツールについて尋ねられることがあります。これは、求職者がITエンジニアとして必要なスキルを持っているかどうかを確認するのと同時に、理論性及び定量的な能力を図るうえでも重要です。
エンジニアである以上、企業側から技術力や知識を問われることは避けて通れません。必要なレベルのスキルや知識などに触れ、身につけるようにしておきましょう。
ヒント:与えられた質問に完璧に回答できない場合は、面接担当者へ正直に伝えてください。ただし、出来なかっただけで終わらせず、どこが間違っていたかなどのフィードバックを積極的に聞くようにしましょう。また、自分はどのように回答しようと思ったのか、何故それが成功しなかったかなどを、面接官に伝えるように心がけてください。
2.自分の実績を把握する
通常、今までの実績をレジュメに記載しておくことは、書類選考を通過するための重要な要素のひとつです。また、一般的に面接では、レジュメに記載されている内容について聞かれることになります。そのため、レジュメに記載した今までの実績について、口頭でもしっかりと伝えることが出来るように準備をしておく必要があります。
特に、レジュメに記載した細かい数字は忘れがちなので、しっかりと理解し、その成果をどのように得たかを詳しく説明できるようにしておきましょう。
ヒント:今までの実績を数字で記載するのと同時に、関連する業務の専門用語をレジュメに取り入れることは、その業務についての知識を伝えるうえで役立ちます。ただし、最初にレジュメに触れる人事担当者が専門用語に馴染みがないこともあるため、専門の担当者でなくともわかるように記載する必要があります。例えばEAIなどの略語を複数回記載する場合は、最初に出てきたときには略語を使わず「Enterprise Application Integration」と記載するなどの工夫が必要です。
3.面接ではソフトスキルも重視される
技術的に申し分が無いとわかれば、次にその候補者が会社のカルチャーに合うかどうかを確認します。これは、面接担当者が会社や配属を検討しているチームに最適な候補者かどうかを判断するフェーズです。
この段階の面接では、特定の状況において候補者がどのような反応をするか、彼らがどのように行動するかといったソフトスキルの面を見ることになります。
あらゆる面接において、「自信」は重要です。すべての能力持っている必要はありませんが、自分自身は何が出来るかを知っておく必要があります。自分自身を理解し、自信をもって伝えることが出来ることが、面接を成功させるための最良の方法です。
また、チームで働き成果を出せる能力も企業が求める要素のひとつです。そのためには、謙虚で他者とのコミュニケーションに対してオープンであることを示す必要があります。
ヒント:今まで一緒に仕事をしてきた人を振り返り、どのようなリーダーシップやコミュニケーションスタイルが好きだったか、逆に苦手だったかを考えてみてください。何故そのようなスタイルが好きだったか、苦手だったかを改めて考えることで、一緒に働くうえでどのようなソフトスキルを持つべきかが見えてくるはずです。
4.自分の目標を理解する
「あなたの目標は何ですか?」という質問への回答が、「その企業へ入社すること」だけであった場合、その企業から内定を得ることは難しいでしょう。
実際の面接では、将来の目標とキャリアパスを考え、それらを面接先の企業と紐づけてみてください。企業に対してどのような貢献を出来るか、そしてその企業で働くことで自分自身の将来にとってどのようなメリットがあるのかをしっかりと理解しておくことは、面接において重要なステップのひとつです。
面接は企業・求職者どちらか一方のために行うことではありません。双方にとってどのようなメリットがあるかを知り、長期的に良い関係を築くためのチャンスでもあります。自分自身が将来どうなりたいのかを理解し、伝えられるようにしておきましょう。
ヒント:次の質問をについて回答できるように準備をしてください。
-
なぜこの仕事があなたの将来にとって重要であり、それがあなたのキャリアの目標を達成するのにどのように役立ちますか?
-
あなたは会社の成長とあなた自身の成長にどのように貢献出来ますか?
5.過去の失敗を振り返る
面接の際によく聞かれる質問が、求職者が過去に経験した失敗に関するものです。この質問をされる際には、主に「あなたが過去に経験した失敗について教えてください」、そして「その失敗を挽回するためにどのようなことをしましたか」という2点について聞かれます。
経験した失敗についての質問では、企業は求職者が所属している会社でどのような役割を持っているのかを確認します。そして、失敗の挽回方法についての質問では、問題を処理する能力と、思考プロセスについて確認します。
ヒント:この質問は、失敗の是非を問うために聞くものではなく、どのように考えて行動したかを確認するための質問です。そのため、大きな失敗をしたことが無いと答えたり、失敗とは言えない例を挙げたりするのは避けた方が良いでしょう。その代わりに、経験したことで成長できた失敗を答え、そこから何を得たのかを伝えるようにしてください。
6.事例やストーリーを駆使して魅力的な回答を作る
IT業界の面接では、他の業界と比較すると比較的シンプルで簡単な質問を聞かれることがあります。そのため、ただ単に聞かれたことに対して回答するだけでは、単調な内容になりがちです。そこで、会話を膨らますために、ストーリーを伝え、具体例を使って詳しく説明し、詳細な情報を盛り込むことで、魅力的な回答を作ってみてください。事例などを使って自分事化された内容は、面接官があなたを知るために役立ちます。
また、通常面接の最後に質問があるかを尋ねられます。これは、会社についてより深く知るためだけでなく、どれだけその会社のことを知っているか、どれほどその会社について興味を持っているかを見せるチャンスでもあります。
単純な質問ではなく、会社について事前に調べていて、興味を持っていることを伝えられるような質問を用意しておきましょう。
ヒント:面接をする会社について、事前にリサーチしておきましょう。特にその会社のミッション、ビジョン、顧客、製品などの情報は必ず調べておくことをおすすめします。
特に、その会社がどのようなテクノロジーを使っているのかを知っておくことは必須です。「どの開発言語とプラットフォームを使用しているのか」や「どのようなインフラを利用しているのか?」といったテクノロジーについて事前に調査を行い、それを元にどのようなサービスを提供しているのかを話せるようにしておきましょう。そのうえで、可能であればそのサービスをどのように改善していくかなど、あなたが提供できる付加価値について伝えてみてください。
6.事例やストーリーを駆使して魅力的な回答を作る
ここまで6つのヒントについて説明してきました。しかし、これら6つのヒントと同じくらい重要なことは、すべての採用プロセスの中で、学びたい、成長したいという姿勢を見せることです。
通常これは見落とされがちなことですが、実は企業側にとって重要な要素のひとつです。企業は求職者の適性だけでなく、態度にも注意を払っています。そのため、熱心な姿勢を見せながら、難しい業務や日々のタスクを実行できるかどうかを見せることが、面接で成功するための鍵となります。
RGFプロフェッショナルリクルートメントジャパンでは、今まで多くのITエンジニアの方の転職をサポートしてきた実績があります。ITエンジニアとして転職をお考えの方、面接について不安があるという方は、ぜひとも一度ご相談ください。ITエンジニア専門のコンサルタントが、様々な事例をもとに、皆様の転職活動をサポートいたします。
グローバル企業で働くことは、グローバルに働きたい人や語学力を生かして働きたい人だけでなく、自分の可能性やワークライフバランスを求める多くの方にとって、多くのメリットがあります。
RGFプロフェッショナルリクルートメントジャパンでは、外資系・日系グローバル企業の案件を中心に、国内外のさまざまな優良企業の採用活動を支援しています。そのため、それぞれの方が求める最適なキャリアの選択肢をご紹介可能です。
「グローバルに働いてみたい」「より自分が輝ける場所で働きたい」「自分の選択肢を広げたい」といった方は、一度ご相談ください。業界経験豊富なコンサルタントが、みなさまのキャリアを全力でサポートいたします。