転職活動をする上で、自身の市場価値を正確に把握することが大切です。しかし、転職時の市場価値が何を指すのかわからない人や、自分の市場価値を客観的に判断するのが難しいという人もいるでしょう。
ここでは、転職での市場価値とは何を指すのか、市場価値を構成する要素をご紹介します。また、転職で自分の市場価値を知る方法や、市場価値を高めるためのポイントをご紹介しましょう。
転職時の市場価値を構成する4つの要素
転職活動を行う求職者の市場価値とは主に、4つの要素で構成されています。まずは、市場価値を構成する要素である「資格・スキル」「ポータブルスキル」「経験・実績」「キャリアプラン」についてそれぞれご紹介しましょう。
資格・スキル
プログラミングなどの資格やTOEICのスコアは、市場価値を構成する要素のひとつです。初級レベル・ビジネスレベルなど、スキルレベルが市場価値の高さを左右します。
ポータブルスキル
あらゆる業界・職種で必要とされるポータブルスキルも、市場価値の構成要素のひとつです。具体的には、リーダーシップスキルやコミュニケーションスキル、課題解決能力などが挙げられます。
20代のうちは実績がなくても、ポータブルスキルを保有していることで市場価値が高いと判断され、採用につながることがあります。
経験・実績
リーダーとしてチームを引っ張ってプロジェクトをやり遂げた経験や、売上目標120%達成したといった実績も、転職における市場価値の構成要素となります。
キャリアプラン
転職の市場価値を構成する要素として、明確なキャリアプランを持っているということが挙げられます。中長期的なキャリアの目標を持ち、達成に向けてスキルの習得などの努力をしているかという点が、市場価値の高さを左右します。
転職で市場価値が高いとはどんなこと?
続いては、転職で市場価値が高いということは、具体的にどのようなことを指すのかご紹介します。
4つの要素のいずれかを保有・またはバランス良く満たしていること
転職時の市場価値の高さは、「資格・スキル」「ポータブルスキル」「経験・実績」「キャリアプラン」の4つの要素のいずれかを保有しているかどうかで決まります。ただし、高いスキルを持っているがコミュニケーション能力(ポータブルスキル)に欠ける人や、実績はあるがキャリアプランが描けていない人などは、目指す業界や企業によっては市場価値が高いとはいえない場合があります。
企業によっては、4つの構成要素をバランス良く満たしていることで、市場価値が高いと評価される場合があるでしょう。
需要が多い業界・職種で活かせるスキルを持っていること
経済情勢の変化や企業のグローバル化に伴い、転職時に求められるスキルは変化するものです。どのような人材が社会で求められているのかということで、市場価値の高さの基準は変わるでしょう。今現在、需要がある業界・職種で活かせるスキルを持っている人は、市場価値が高いといえます。
転職の市場価値と年齢の関係
市場価値には、年齢も密接に関係しています。20代であれば今後の成長に期待できるため、実績がなくてもポテンシャルで市場価値を高めることが可能です。
しかし、30代以降の転職では、即戦力として活躍できるかどうかで市場価値の高さが決まります。柔軟性などのポータブルスキルを有していたとしても、実務面での専門的なスキルが不足している人は、市場価値が高いとはいえないでしょう。また、40代以降の転職では、マネジメント経験の有無が市場価値の高さを左右することになります。
自分の転職における正確な市場価値を知るには?
自分の市場価値を正確に把握して、必要なスキルを磨くなどの対策をすることで、転職を有利に進めることができます。自分の市場価値を正確に捉えることができないと、転職後の待遇や給与を高望みしすぎて、時間をかけても転職先が決まらないということが考えられます。
とはいえ、「自分の市場価値を客観的に評価するのは難しい」と感じる人もいるでしょう。続いては、自分の市場価値を正確に把握するための方法をご紹介します。
キャリアを振り返って整理する
転職における市場価値を知るためには、自身のキャリアを振り返って整理することが有効です。まずは、これまで携わった業務内容や扱った商品・サービスのほか、達成した売上や解決した問題などを整理してみましょう。リーダーとしてプロジェクトを遂行したなど、業務上のポジションについてもピックアップしてください。
ビジネス向けSNSで転職活動を行い、オファーの質・数を調べてみる
近年、ビジネス向けSNSでキャリアやプロフィールを公開して、企業のスカウトを待つという形式で転職活動を行う求職者がいます。ビジネス向けSNSを利用して転職活動を行えば、企業からのスカウトの数や質から、自分の市場価値を確認することができるでしょう。
転職の市場価値を高めるポイント
市場価値の高さは、転職が成功するかどうかを左右します。続いては、市場価値を高める方法をご紹介します。転職を成功させるためにチェックしておきましょう。
尊敬できる上司や先輩の技を盗む
尊敬する上司や先輩など、仕事でお手本になる人物の技を盗むことで、市場価値を高めることができます。プレゼンテーション能力が高い上司の話し方や、売上成績が良い先輩の顧客へのアプローチの方法をまねして習得することで、スキルアップすることができるでしょう。上司や先輩に時間を設けてもらい、習得したいスキルに関するアドバイスを受けるのも有効です。
資格を取得する
資格を取得することで、転職時の市場価値を高めることができるでしょう。ポイントとして、資格を取得する際には、どの企業でも活かすことができる汎用性の高いものを選ぶのがおすすめです。
業種によって役立つ資格や免許は異なりますが、例えばTOEICでハイスコアを取得することなどは、転職時の市場価値を高める手段として有効です。
柔軟性を大切にする
近年は、グローバル化・IT化が進んで、さまざまなサービスの形が変化し、働き手に求められる能力も変わってきています。固定観念にとらわれていては、時代の変化に合わせた新規事業やプロジェクトに取り組めなくなるおそれがあります。企業が時代の波にのって成長するには、柔軟性のある人材が必要となるでしょう。
固定観念を捨てて多角的な視点を持つなど、柔軟性を大切にして業務に取り組むことで市場価値を高めることができます。
これから身につけたいスキルを明確にする
これから身につけたいスキルを明確にすれば、転職での市場価値を高めることができるでしょう。志望する業界・職種のほか、人材の需要が増加すると予測される業界で活かすことができるスキルを磨くのがおすすめです。
現職で成果を出す
転職活動を進める上で市場価値を高めるためには、現職で成果を出すことも重要です。職務経歴書に明記できるような成果を上げることで、市場価値を高めることができます。また、仕事で成果を上げるために自主的に動くことで、結果として市場価値を高めることになるでしょう。
正確な市場価値を知るには転職エージェントに相談を
転職時の市場価値を自分で客観的に判断することは難しく、本当に正確に把握できているのか不安になる人もいるでしょう。
RGFプロフェッショナルリクルートメントジャパンでは、求職者の皆様がご自身の正確な市場価値を把握するためのお手伝いをさせていただきます。各業界に精通したコンサルタントが求職者の皆様の経験やスキルから転職市場における価値を分析し、転職成功に向けてサポートさせていただきます。
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