転職エージェントに登録をすると、まずは転職サポートの面談があります。この面談は対面式か電話か、転職エージェントによって異なりますが、最近は電話面談が増えてきています。
転職エージェントの電話面談について、「どんなことを話すの?」「どんなメリットがあるのだろう」と疑問に思う人もいるでしょう。また、転職エージェントと転職サイトの違いについて、よくわからないという人もいるかもしれません。
そこで今回は、転職サイトと転職エージェントの違いとともに、転職エージェントで電話面談を受けた場合のメリットをご紹介します。電話面談で気をつけたいポイントも解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
転職エージェントと転職サイトとの違い
まずは、初めて転職エージェントを使う方に向けて、転職エージェントと転職サイトの違いを解説します。
転職サイトは、一般的に企業の求人情報が掲載されたウェブサイトを指します。また、昨今では企業が求職者をスカウトする、「逆求人」タイプの転職サイトも増えています。
一方、転職エージェントは人材紹介サービスのひとつで、キャリアコンサルタントやキャリアアドバイザーなどと呼ばれる転職のプロフェッショナルが、その人にマッチした求人を紹介してくれるのが特徴です。
キャリアコンサルタントは求職者のスキルや経歴、希望する職種・業種などを考慮して転職活動をサポートしてくれます。そのサポートの一環が電話面談です。
転職エージェントと電話面談をする5つのメリット
転職エージェントの電話面談には、下記の5つのメリットがあります。ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
メリット1 希望する企業・業界の内情を知ることができる
転職エージェントのキャリアコンサルタントは、特定の業界の内部事情に詳しい場合が多くあります。そのため、電話面談を受けることで、希望する会社・業界の外からはわからない情報を得られるかもしれません。
場合によっては、希望する業界のネガティブな一面が見える可能性もありますが、これは入社後のミスマッチの予防につながります。一方、業界に精通したキャリアコンサルタントと出会えれば、自分では探しきれない好条件の求人を紹介してもらえる可能性があるのです。
メリット2 自分のキャリアや人間性を客観的に見ることができる
転職エージェントの電話面談を利用するメリットのひとつとして、客観的な情報を得られる点が挙げられます。自分のキャリアや人間性を客観視するのは簡単ではありません。そのため、一人で転職活動を進めると、「自分はこの企業・業界に向いているだろう」と考え、視野を広げられないまま求人情報を探しがちです。
しかし、転職エージェントの電話面談を利用すれば、コンサルタントがあなたのキャリアやスキル、人間性を客観的に判断して、より適性の高い仕事を見つけてもらえます。
メリット3 今後のキャリアプラン・キャリアパスについて相談できる
転職希望者の中には、キャリアプランが明確になっていない人も多いでしょう。例えば、「本当に今転職してもいいのだろうか」と悩んでいて、誰かに相談したい人もいるかもしれません。転職エージェントの電話面談では、そんな一人ひとりのキャリアプラン・キャリアパスの悩みについても相談することができます。
もちろん、転職を決意している場合には、これまでのキャリアと将来の希望を勘案し、相談者にマッチする仕事を紹介してもらえます。
メリット4 一般公開されていない「非公開求人」に応募できる可能性がある
転職エージェントの電話面談を利用することで、一般公開されていない「非公開求人」に応募できる可能性があります。非公開求人とは、一般的に転職サイトや転職エージェントなどに掲載されない求人のことです。求人を非公開にする主な理由としては、「社内外秘のプロジェクトに関する求人であること」「社内の重要ポストに関する人材募集であること」などが挙げられます。
さらに、転職サイトなどで公開すると応募者が殺到するため、採用コストを削減したいという場合もあるでしょう。そうした理由から、非公開求人は競争率が低く、選考を有利に進められます。また、非公開求人は高収入など、条件の良い募集も少なくありません。
メリット5 企業との面接に際してアドバイスをしてくれる
特定の企業・業界に精通するキャリアコンサルタントは、面接官の質問の傾向や選考ポイントについて詳しい場合があります。ですから、電話面談でより効果的な面接のアドバイスを受けることが可能です。
また、企業との面接後にフィードバックをもらえることもあるため、たとえ選考で落ちてしまっても、次に活かすことができるでしょう。
転職エージェントとの電話面談までの流れ
電話面談を希望する場合、まずは転職エージェントに登録する必要があります。その際、電話面談を希望する旨を明記してください。その後、登録内容を踏まえて、転職エージェントから連絡が入りますので、スケジュールを調整して電話面談の日程を決めましょう。
日程を決めたら、面談日までにキャリアコンサルタントに履歴書や職務経歴書を提出します。電話面談の前に、転職理由や転職先への希望などを整理しておくことも大切です。
電話面談の所要時間と時間帯
電話面談の所要時間は、転職エージェントによって異なりますが、60~90分程度です。場合によっては、120分程かかる場合もあります。そのため、電話面談のスケジュールを調整する際には、120分程度の時間を確保しておくといいでしょう。
また、電話面談の時間帯は、10~20時が一般的です。転職活動は在職中に行う人も多いため、18時以降の時間帯は予約を取るのが難しい傾向があります。また、転職エージェントによっては、週末も受けつけていることもありますが、こちらも人気が高いため、早めの予約が必要です。
転職エージェントとの電話面談の主な内容
転職エージェントにとって求職者との電話面談は、求職者のキャリアやスキルはもちろんのこと、人間性や希望するキャリアプランについて知り、より良い転職先を紹介できるようにするという目的があります。そのため、転職エージェントやキャリアコンサルタントによって、電話面談の内容は異なります。ですが、キャリアコンサルタントが確認したい内容や電話面談の流れに、大きな違いはありません。
ここでは、一般的な電話面談の流れについて見ていきましょう。
1. プロフィールの確認
事前にキャリアコンサルタントに提出した履歴書や職務経歴書について、詳細を確認していきます。また、あらためてプロフィールやスキルなどについてヒアリングされます。そのため、事前にキャリアの棚卸をし、今後の展望などを整理しておくといいでしょう。
2. 転職活動の状況確認
「どの企業の求人にエントリーしているか」「選考はどこまで進んでいるか」「他社の転職エージェントへ登録しているか」といった転職活動の状況について確認されます。この確認に齟齬があると、転職エージェントが紹介する求人が、すでにエントリーしているものと被ってしまうおそれがあります。
3. 希望業界・職種の確認
希望する業界や職種について確認されます。希望業界や職種などが定まっていない場合でも、給与面での希望や勤務時間などのこだわりなどをあらかじめ伝えておけば、適切な求人を紹介してもらえるでしょう。
4. 今後の転職活動の方針について
相談内容を踏まえ、今後どのように転職活動を進めていきたいのか、方針を決定します。その上で、履歴書・職務経歴書を用意する枚数や期日、求人の選定、エントリーなどのスケジュールを調整します。
5. 面接対策やアドバイス、履歴書、職務経歴書の添削
電話面談では、企業との面接についてアドバイスを受けられる場合があります。また、転職エージェントによっては、事前に送付した履歴書や職務経歴書の添削をしてもらえることもあります。
キャリアコンサルタントのアドバイスを受けて履歴書や職務経歴書をブラッシュアップできれば、以降の選考に活きてくるでしょう。
電話面談する際の注意点
転職エージェントの電話面談を利用するにあたって、注意するべきポイントがあります。
転職エージェントの電話面談担当者と意思疎通をしっかり図る
転職エージェントの電話面談では、担当者としっかり意思疎通を図ることが肝心です。これは、担当者の言いなりになって、転職後のミスマッチが起きるおそれがあるためです。
転職エージェントのキャリアコンサルタントは転職のプロではありますが、あくまで相談者からヒアリングした内容をもとに求人を紹介しています。そのため、キャリアコンサルタントの意見を聞いているだけでは、自分に最適な求人を紹介してはもらえません。
自分の希望や本音をしっかり伝えられれば、よりあなたにマッチした求人を紹介してもらえるでしょう。
電話面談担当者との相性が悪いと思ったら代えてもらう
電話面談でキャリアコンサルタントとの相性が悪いと感じたら、早めに変更してもらうのがおすすめです。これは、電話面談の相手が、その後の転職活動における担当者になる場合が多いためです。
キャリアコンサルタントとの相性は、今後転職活動を進める上で大切な要素です。相性が悪い相手と転職活動を進めるのはストレスになるだけではなく、自分に合った求人をほとんど紹介してもらえないおそれもあります。
電話面談であれば、相手との相性を事前に判断することが可能です。もしも相性が悪いと感じた場合は、窓口などに相談して担当者の変更を依頼しましょう。
転職エージェントを利用しない選択もある
ここまでは、転職エージェントの電話面談を利用するメリットや、電話面談の流れをご紹介してきました。しかし、電話面談をしたくないという人もいるかもしれません。
続いては、転職エージェントを利用しない場合のメリットと、その際の注意点について解説します。
転職エージェントを利用しないメリット
ここまでは、転職エージェントの電話面談を利用するメリットや、電話面談の流れをご紹介してきました。しかし、電話面談をしたくないという人もいるかもしれません。
続いては、転職エージェントを利用しない場合のメリットと、その際の注意点について解説します。
転職エージェントを利用しないメリット
転職エージェントを利用しないメリットとしては、電話面談などをする必要がなく、マイペースに転職活動を行えるという点があります。
転職エージェントを利用する場合、最初に電話等で面談を行い、担当者の指示に従って期日までに履歴書を用意したり、紹介された求人にエントリーしたりと、キャリアコンサルタントが組んだスケジュールに沿って転職活動を進めることになるでしょう。
転職エージェントを利用しない場合の注意点
転職エージェントを利用せず、一人で転職活動を進める場合、企業との面接のスケジューリングはもちろん、給与・待遇面での交渉なども、すべて自分で行う必要があります。
面接がスムーズに進んだとしても、その後の交渉がうまくいかず、結局転職に失敗してしまうということもありえるのです。
また、非公開求人などの好条件の求人は、キャリアコンサルタントが電話面談などで適性を判断して紹介するものですから、自己応募では見つけることが難しくなります。転職エージェントを利用しない場合、自分が思ってもみなかった職種や、実は自分のキャリアに合致しているというような、想像の範疇を超えた求人と出会うことも困難になるでしょう。
転職エージェントを利用すれば、応募する企業の幅が広がります。また、給与・待遇面での希望が通りやすくなるため、転職後のビジョンも明確になり、ミスマッチも防げるのです。
電話面談を活用すれば遠方からでも相談しやすい
今回は、転職エージェントの電話面談を利用した場合の5つのメリットについてご紹介しました。転職のプロであるキャリアコンサルタントのアドバイスを受ければ、業界や企業の内情がわかるだけでなく、より適切な仕事を見つけられる可能性が高くなります。
また、電話面談であれば実際に会って面接するよりも、移動にかかる時間や交通費といったコストを減らせることも魅力です。転職活動を効率的に進めたい方は、ぜひ転職エージェントの電話面談を活用してみてはいかがでしょうか。
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