今回、RGFプロフェッショナルリクルートメントジャパンの長期インターンとして活躍してくれたYさんは、インターン中様々な業務を担当していました。
その中でも特に印象に残っているプロジェクトにおいて、メンバーの一人として、現場の社員とともに、何をどのように考え、実行してきたかについて紹介してもらいました。
プロジェクト概要
以前までの新入社員向け研修プログラムは、リクルーターとして必要な知識や能力をすべて網羅しておらず、新入社員向けの研修として満足のいくものではありませんでした。そのため、新入社員が現場に配属されたときに十分な基礎を持った状態を目指し、洗練されたトレーニングプログラムの作成を検討していました。
今回のインターンで、私はこの研修プログラム改善チームにメンバーの一人として参加し、既存の研修の問題点を洗い出し及び直近入社したコンサルタントへのヒアリングを通じて課題を把握し、改善案の提案を行いました。
今までの研修の問題点の洗い出し
はじめに、これまでの研修の問題点を洗い出すために現状の把握を行い、その上でなぜ現状に問題があるのかの原因を突き詰めて考えました。その際、浮かび上がってきた問題点は下記の2点です。
-
本プロジェクト実施前は、全社展開している研修項目が少なく、チームごとに研修内容や実施時期が違いました。その為、新入社員が一人で座っている時間が多く、配属チームによって業務の認識ややり方に違いが出ると推察しました。
-
既存の研修スケジュールには類似した研修内容が複数存在しており、研修内容を教えるのに最適な人が割り当てされていませんでした。その為、業務が効率的に進められず、研修が無駄になる可能性があると考えました。
直近入社したコンサルタントにヒアリング
自分自身が立てた仮設の裏付け及び、実際に研修参加者が直面した問題点を洗い出すために、直近入社したコンサルタントにヒアリングを行いました。
その際にいただいた意見は以下の通りです。
-
リクルートメントプロセスの全体像を理解した上で業務を進めたい
-
1~12のリクルートプロセス(下記参照)に沿って研修をしてほしい
-
評価制度・KPI・ボーナスなどの説明をしてほしい
-
インプットした研修内容をアウトプットする場がほしい
-
週ごとのフィードバックをマネージャにもらいたい
-
オンライン研修の必要性を感じない
-
アンケートが人事に回収されただけでフィードバックをもらえなかった
※1~12 リクルートメントプロセス
解決すべき課題仮説と研修参加者へのヒアリングから、以前の研修がこの仕事の全体像をぼんやりとしか理解できない内容であることや、実践的なスキルを身に着ける機会やフィードバックをもらえる機会の少なさなどの課題が浮き彫りになりました。
また、人材業界での職務経験が無くても、リクルートメントコンサルタントとして活躍できるような人材を育成するためには、リクルーティング業務の一連の流れをしっかり理解した上で、必要なハードとソフトスキルを身に着けられる研修内容を確立すべきだという結論に至りました。
提案
ヒアリングをすることにより研修プログラム問題点がより明確となったので、これらの解決すべき課題をもとに作成した改善した研修プログラム案を、研修プログラム改善チームに提案しました。
実際の提案内容
提案した内容は以下の4点です。
-
内容が被っている研修や重要度の低い研修を廃止しました。その上で、一か月分の研修スケジュールを徹底的に決め、新入社員が一人になる時間を減らしました。
-
週の初めに自分自身のゴールを設定するweekly goal meeting や週終わりにはWeekly Catch Upを導入しその週不安に感じたことを同期や研修担当と話せる機会を作りました。
-
現役コンサルタントにいただいた声も反映させました。例えば、リクルーター業務の一連の流れを項目ごとに分け1項目ずつ研修に落とし込みました。
-
フィードバックをもらえる機会を増やせるようにロープレ検定を実施し実践的なスキルを身に着け、フィードバックをもらえるようにしました。
ゴール
一か月の研修プログラム参加後、一人でも多く新入社員がなるべく早い段階でリクルートメントコンサルタントとして自走できるようになることをゴールに設定しました。
実行
研修の改善案をまとめた資料を作成し、チームに共有した内容を、チームがマネージャへ展開し、提案内容で今後の研修を設計することが決まりました。その後、チーム内で実際の研修スケジュール(下記参照)を作成し、それぞれの研修に最適な研修官を選びました。そしてついに2022年1月から新しいプログラムでの研修をスタートすることが出来ました。
開始後はすべての研修に参加し、参加者の理解度や満足度、内容に重複はないかなどを積極的ヒアリングし、定期的な改善に努めました。
Before
After
新人向けの研修概要がわかるパンフレットの作成
行った結果と今後
新しい研修プログラムでのトレーニング実施後には、参加者から直接フィードバックをもらったり、アンケートを実施したりしながら、研修内容が事前に設定した狙いとずれていないかどうかの確認を行っています。実際にアンケートでは、「フィードバックをもらえてうれしかった!」、「一か月とても濃い内容の研修でした」、「たくさんのマネージャの方々とお話しする機会があったことがとても良かった 」など、ポジティブな意見をいただいています。
また、改善案などのフィードバックをもらった際には定期的に研修コンテンツの変更や追加、改善を行っており、より良いプログラムの設計及び実行を行えるようにしています。
グローバル企業で働くことは、グローバルに働きたい人や語学力を生かして働きたい人だけでなく、自分の可能性やワークライフバランスを求める多くの方にとって、多くのメリットがあります。
RGFプロフェッショナルリクルートメントジャパンでは、外資系・日系グローバル企業の案件を中心に、国内外のさまざまな優良企業の採用活動を支援しています。そのため、それぞれの方が求める最適なキャリアの選択肢をご紹介可能です。
「グローバルに働いてみたい」「より自分が輝ける場所で働きたい」「自分の選択肢を広げたい」といった方は、一度ご相談ください。業界経験豊富なコンサルタントが、みなさまのキャリアを全力でサポートいたします。