インタビュアー: Allen Zhao
制作: RGF Professional Recruitment Japan Marketing Team
渋谷に新たなオフィスを構え、さらに成長を続けるインフィニオン。
ドイツに本社を構える世界的な企業でありながら、日本でも存在感を増し続けるインフィニオンテクノロジー。今回はその日本法人であるインフィニオン テクノロジーズ ジャパンの、コネクテッド セキュア システムズ事業本部のN様とプライシングオフィスのS様にお話を伺ってまいりました。
※以下敬称略
本日はありがとうございます。
簡単にお二人のこれまでのご経歴と自己紹介をお願いします。
N:私はコネクテッド セキュアシステムズ事業本部で営業部長をしています。私が入社した20年前は、シーメンス社から独立して5年も経っていない時期でした。この20年でインフィニオンの事業規模も大きくなり、日本市場の中で会社としてのポジションも大きく変わりました。
私はこれまでインフィニオンにある4つの事業部のうちGIP(Green Industrial Power)事業部を除く3つの事業部でセールスとマーケティングを担当してきました。勿論、良いことだけではなく、厳しいことも経験する中で、会社と一緒に私も成長することが出来たと思っています。
S:私はプライシングインテリジェンスという部署でマネージャーをしております。2008年に派遣社員としてインフィニオンにお世話になったのが最初の接点です。その後結婚して育休を取り、復帰後に正社員として働き始めました。
2011年から社員として働いているので、今年で12年目となります。入社当初はレベニューレポートのデータ管理業務を行い、その後セールスフォーキャストの開発ツールのプロジェクトや、案件管理ツールを新しく導入する際のプロジェクトに、メンバーとして携わってきました。2017年から現行のプライシングの業務を担当しています。
現在のインフィニオンは、半導体メーカーとして上位にランキングされていますが、お二人が入社された10年、20年前は現在と状況が違うと思います。
そのような中で、なぜインフィニオンに入社されたのでしょうか?
N:私が入社した当時のインフィニオンは、シーメンスから分社独立した直後で、これから積極的に日本の市場に投資し、展開していくという戦略を持っていました。このような日本にこれから積極的に投資していくという環境で、自分の可能性を試し、高めることで、グローバル企業の一員としてビジネスをリードしていけると思い、入社を決意しました。
また、採用面接の時に話をした面接官の方々が本当にアグレッシブかつエネルギッシュで、とても自由な社風であると感じたので、このようなユニークな会社で働くのも面白そうと感じたのも決意の理由です。
S:私はカリフォルニアのシリコンバレーに留学をしていたのですが、私が留学していた1999年当時はITブームであったこともあり、ITスタートアップを目指す友人が多くいました。そういった環境にいたこともあり、自然とITというものがぼんやりと頭の中に存在していました。
ただ、当時の私はエンジニアでもなく、どちらかというと建築というITとは真逆の世界を専攻していました。その後、バブルが崩壊したり、同時多発テロが起きたりする中で、シリコンバレーの会社で働いていた友人たちも続々と国へ帰っていきました。
私自身チャレンジも大好きなのですが、今後家庭を築き上げていくと考えると、安定感がとても重要だなと考えるようになった中で、ITに関わる業界の中でも半導体業界は非常に安定感があるという印象を持っていたのを覚えています。
その後、私も日本に帰ってきた際に仕事探しをする中で、派遣会社に登録をしたのですが、たまたま1社目で紹介を受けたのがインフィニオンでした。もともと印象の良かった半導体業界ということもあったので、入社することになりました。
入社されてからいろいろな部分で変化もあったかと思います。入社された当時と今ではインフィニオンはどのように変わりましたか。
N:私個人の経験として大きな変化があったのは、リーマンショック時の事業環境が厳しい時に、インフィニオンは選択と集中をして、通信事業を売却し、オートモーティブ、パワー、それからセキュリティーの3事業エリアにフォーカスするという方針を打ち出したことです。
その結果として、リーマンショック後の市場回復のタイミングで、健全な成長基調になることが出来ました。この事業売却は大きな経営判断で、事業がこの3つに集約されたことが、非常に大きな会社の変化点になったと思います。
同時に、事業だけではなく、人事の評価プロセスを大きく変えました。
この変更に関して幹部が説明した中で印象的だったのが、「お金とモノ、人があって事業が成長していく。お金とモノに制約があっても、人さえいれば、正しい方向に事業を軌道修正できる。従って人がいないと、お金とモノがあっても持続的な成長は実現できない」というコメントでした。
そのために今後は人に対して投資し、適正で公平な評価をしていきますという考えのもとで人事制度が大きく変わりました。これもリーマンショック後のインフィニオンのサクセスストーリーのエンジンになっていると感じています。
S:私が入社した10年ほど前は、従業員数が130人ぐらいのまだ小さな会社で、誰と会っても名前がわかるような環境でした。それが今では従業員が約700人といったように、どんどん拡大していて、なかなか全員の名前も顔も覚えられない状況です。
売上も大きくなってきましたが、さらに野心的な計画を立て、成長過程にあります。
このように売上が増えると、その分業務も増えていくので、システムの変更も必要となります。以前はシステムの変更というと、本社主導で行っていて、本社が決めたものを導入するという形でした。ただ、グローバルで拡大していく中で、各リージョンもプロジェクトチームに関わるようになり、各リージョンの声を拾ってくれるように本社も変わっていきました。
日本のお客様を「ティーチングカスタマ」と考え、お客様を通じて様々なことを学ぶことが出来る
今後インフィニオンは、どのような戦略で成長していこうと考えていますか?
N:半導体メーカーとして、パワーシステムとIoTの領域のグローバルのリーダーであることで、我々のビジョンであるDecarbonization(脱炭素化)とDigitalization(デジタル化)を牽引し、社会に貢献していくことを目指しています。
今後の世の中のメガトレンドとして、エナジー、モビリティ、IoTの3つの領域はますます成長していきます。インフィニオンはこれらの領域に合った製品を持っているので、この3つの領域をしっかりと押さえながら、それぞれのアプリケーションをより深く理解し、お客様のニーズを的確に捉えつつ、製品価値を高めた提案をし続けることが我々の成長戦略です。
また、半導体メーカーとして自社工場に適切な投資を行い、将来の供給に対する責任をしっかり果たしていくといった使命感をもったグローバル企業です。
供給、製品、技術、さらにはインフィニオンがフォーカスしているエリアの3つの事業領域を組み合わせながらお客様に訴求していくことで、事業を伸ばしていきます。
ニュースにもなっていましたが、欧州でも工場を建てていくという話ですよね。
N:そうですね。半導体と言っても様々な特徴や差別化要因がありますが、例えばパワーの半導体の領域は製造そのものが製品の差別化に直結するので、我々はそこに対して莫大な投資をしていきます。TSMCやUMC、CMOSのテクノロジーのエリアはまた違った方針で他社製品との差別化を図っていく。
このように製品やテクノロジーに応じたフレキシブルな投資戦略を考えながら、市場に入っていくというのが我々のベーシックなアプローチです。
インフィニオン全体としても拡大を続け、複数の国で新たな拠点をオープンされています。その中で日本のビジネスの位置づけはいかがでしょうか。
N:日本事業の位置づけに関しては、2つの視点で見る必要があります。
まずインフィニオンのグローバルにおける日本の市場という視点で見ると、弊社では日本のお客様を“ティーチングカスタマ”という概念で見ています。これは、日本のお客様は単なるお客様と考えるのではなく、日本のお客様を通じて様々なことを学ぶことが出来るからです。インフィニオンとして、様々な部分で要求レベルが高い日本のお客様から学び、学んだことをグローバルな事業に取り込んでいく。このようなことを期待されているのが日本の市場です。
インフィニオンは世界を5つのリージョンに分けて事業を行っています。その5つは「日本」、「ヨーロッパ」、「アメリカ」、「中国・台湾」、「日本・中国・台湾を除くアジア」なのですが、日本だけはひとつの国で1リージョンとなっています。
日本の “ティーチングカスタマ”を、重要なお客様と考えているため、日本はグローバルの中でも重要なリージョンとして扱っているということです。
二つ目は、インフィニオンの売上げ規模という観点で日本市場を見ると、20年前がグローバルの中で5%以下の売上比率でしたが、現在は全体の約10%となっています。
インフィニオン全体の売上げが5,000億から約2兆円規模に成長しているのを考えると、日本の売上げが5%アップしたというのは大きな成長です。5%と10%では本社からの期待値が全く変わってきています。
このように、現在も日本はなくてはならない事業領域ですし、昨今の不透明なグローバルの政治経済の中で、安定的に今後も成長していく日本の市場というのは特別に注目されています。
他のリージョンのオフィスとはどのようにかかわって仕事をしているのでしょうか?
N:日々の活動から関りがあります。例えば、サポートしている案件については本国にいる事業部のプロダクトラインのメンバー、技術的な質問であれば製品担当の技術サポート部門、値段や納期対応であればマーケティング部門やロジスティック部門といったメンバーに対し、直接日本から本国に対して連絡をとって、問題の解決を図っていきます。
また、リージョン同士のコミュニケーションもあって、例えば日本のお客様のアジアの工場で供給や品質の問題が起きた場合には、リージョン間でコミュニケーションを取りながら解決を図っていくといった対応を行います。
S:私の部署は価格に関わる業務を行っているため、お取引しているお客様には、海外展開している日本企業が多くいらっしゃいます。海外でビジネスを行うと、そこには為替などの関係から国ごとの価格の変動が生じてきます。そのため、お客様に対して日本で決めた価格を他のリージョンへ展開する際のやり取りや、海外での問い合わせに関して、毎日のように各リージョンとのやり取りが発生することになります。
ハイブリットな働き方が出来るようになったことで、それぞれが最適な働き方を考えるようになってきた
コロナ前とコロナ後では、仕事のやり方などに変化はありましたか?
S:コロナ前は週5日が出社をし会社に来て仕事をするという形でしたが、コロナが流行り始めてからは在宅勤務を余儀なくされました。
インフィニオンはこのような対応も非常に早く、すぐにリモートワークが可能な環境づくりに取り組んでくれました。
現在は週2日リモートで週3日出社というハイブリットなスタイルです。
これは、私にとってはベストソリューションで、やはり子育てをしながら仕事をしているとフレキシブルな働き方が出来るというのは助かります。例えば、在宅の場合は子供を学校に送り出してから集中的に仕事をして、子供が帰ってきてからはそちらに時間を使うことが出来るようになりました。
また、以前は有給を取らないといけなかった15分程度の短時間の学校行事等の際も、在宅であれば30分中抜けさせてもらうことで済ますことが出来るようになりました。
ただ、出社も重要な要素だと思っていて、対面でチームメンバーと話をしたり、他の部署の人と話をしたりするのは、問題が起きた時や、何かを解決しないといけないときに、話がスムーズに進みます。
N:営業的な側面のお話をすると、社内だけでなくて、お客様とお話しする際もウェブ会議が一般的になりました。ただ、ウェブ会議が一般的になったがゆえに、対面で話をする会議の重要さも、理解することになりました。そのため、どの会議はウェブで行い、どの会議は対面で行うかもよく考えて設定してます。それぞれがリモートと出社それぞれのメリットデメリットを考えながら、最適な方法での仕事のやり方を考えるようになった点は、大きな変化のような気がしますね。
在宅勤務の体制以外でも、最近素晴らしいオフィスに移転されました。この点で、働き方や効率、生産性に何か変化はありましたか?
N:関東エリアは複数あったオフィスが渋谷オフィスに集約されたことで、すべてのファンクションが同じオフィスで働くことになりました。その結果、部署を跨ぐやり取りに関しても、必要に応じてすぐにコンタクト出来るようになり、効率的になりました。
ただ、私も含め特にインフィニオンの五反田、大崎オフィスを過ごした人間にとって、やはり渋谷のあか抜けた雰囲気は、多少緊張感があります笑
S:ハロウィンの時はちょっと緊張感ありましたね(笑)
今日は3時には帰らないと危ないみたいな話をしていました(笑)
新しいオフィスでお二人が好きな場所があれば、ぜひ教えいただけますか?
N:場所ではないのですが、私が新しいオフィスになって一番良いと感じているのは、デスクを電動で昇降させることが出来る点です。座っているのに疲れたら立って仕事が出来るので、とても気に入っています。これは本当に画期的で、魅力的です。
また、フリーアドレスなので、どのフロアにいって仕事することも可能になりました。一応担当部門ごとにあてがわれたフロアはあるのですが、気分転換にいつも行かないところで仕事をすることもできます。その際は、いろいろな人から声をかけられることもあるので、新鮮で楽しいです。
S:各フロアにはデスクがあるだけではなくて、談笑できるホットゾーンと呼ばれるオープンエリアがあるので、メンバーと話をする時にも、遠くの会議室まで行かずにそのホットゾーンで少し会話することが出来るようになりました。このようなフレキシブルに利用できる場所があるというのはすごくいいなと思っています。
N:あとは8階のカフェですね。バリスタさんがいらっしゃって、おいしいコーヒーを入れてくれます。
ありがとうございます。私も初めてお邪魔したとき、8階のカフェはびっくりしました。
気分転換で他の階で仕事をしていると、気軽に声をかけてもらえるといった部分にもインフィニオンのチームワーク、カルチャーが見てとれますね。
S:そうですね。やはり古くからいるメンバーを中心にファミリーのような意識を持っている方もいるので、誰にでも気軽に話しかけることが出来ますし、許されるカルチャーかなと思います。
N:ドイツ語クラブやヨガ、フットサル、テニス、駅伝といった部活動もあって、クラブ活動を通したコミュニティーもあるので、普段話をしない方とコミュニケーションを取れる機会は多いと思います。
横だけでなく、縦のチームワークもインフィニオンの強みの源泉
インフィニオンはトレーニングを充実させ、若手の採用も積極的に行っていますが、どのような効果がありましたか?
N:ここ最近までは、基本的に事業拡大や事業を維持するために人材採用を行ってきました。それが、現在の事業規模になったことで将来を担うインフィニオンジャパンの人材確保、人材育成、人材採用に会社としてかなり力を入れ始めました。
やはり即戦力の方へのアプローチと、将来を担う人材へのアプローチは違っていて、特に将来を担っていただきたいと思っている若手の方々に対しては、非常に丁寧にアプローチしていると思います。
単純にトレーニングに初歩的な内容を付加しただけでなく、新しい方々に早く慣れてもらうために、様々なファンクションの人が部署や仕事内容の説明をしたり、若手メンバーがどう組織に適応し能力を発揮できるようにするか、をしっかり考えたりしています。長期的な人材育成に全社的にしっかりと取り組んでいるというのは明らかですね。
正直なところ、若い方を採用して、受け入れるというのは、受け入れる側にとっても大きなチャレンジです。これまでの経験や考え方とはまったく違ったアプローチが必要になるので、そういった経験も組織全体にエネルギーを生んでいるような気がします。
S:トレーニングはコストがかかるので、しっかりと巣立っていくまでの時間や労力を考えると、外資系企業では新卒・若手の採用は敬遠されがちです。以前はインフィニオンもそのような傾向があり、あまり新卒の採用を行っていませんでした。
それが最近は変わってきて、若手もたくさん入社してきています。そういった意味でも、インフィニオンは社員のスキルアップに対してすごく前向きに取り組むようになり、社員育成も会社が力を入れている分野の一つになっているなと感じています。
実際、社内のトレーニングを専門に担当している方が一人いて、若手に対してだけではなく、現職の社員にもいろいろなトレーニングをコーディネートしてくれています。
まさに社員を大切にしているという事ですね。
インフィニオンはチームワークを大切にされる会社という話を伺ったのですが、どういった時にチームワークの良さを感じられますか?
S:以前から横のつながりはスムーズで、例えば何かを解決するときにも、どこかで滞るということはありません。何か問題が起きた際にも、「それはあなたの問題で、私の問題じゃない」という人に出会ったことがありません。仮に聞かれた質問の回答がわからないときにも、わかる可能性のある人に繋げてくれるカルチャーがあります。
N:通常の業務で困ったときに、ほかの部門の人たちが助けてくれるという横のチームワークは強くあります。会社自体がすごくオープンで、困ったらいろいろなプロフェッショナルが助けてくれますし、助けてくださいと言える雰囲気です。
また、最近事業が大きくなってきて感じるのは、インフィニオンには縦のチームワークもしっかりと根付いているなということです。グループのリーダーが、何か問題が起きたときや新規性の高いタスクがきたときに、それぞれのタスクや問題を細分化して、個人やファンクションの適性に応じて振り分けていきます。
大きな塊としてタスクを渡してしまう方が簡単ではあるのですが、それでは絶対にうまく行きません。全員が適正な形でプロジェクトに関わっていけるよう、リーダーがしっかりと縦のチームワークを築きながら適材適所で割り振りを行っています。
縦のチームワークを築くことが出来るリーダーがそれぞれのファンクションに存在していて、その方々が縦横双方のつながりを構築しながら業務に取り組んでいることが、強みでもあると思います。
様々な角度から人を大事にするPeople Company
ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)にも積極的に取り組んでいるとのことですが、何か具体的な取り組みの事例があったら教えていただけますか?
N:日本オフィスでは、今年の1月の時点で10カ国以上の国籍の方が30名強働いています。また、女性社員の比率は約14.5%になっています。
会社としてもD&Iにはしっかりと取り組んでいるので、今後さらに増えていく可能性はあると思います。ただ、仮にこの数が増えて、より多様性が広がったとしても、会社として特に何かが変わることはないはずです。それは、縦と横それぞれのチームワークを発揮しながら適材適所で仕事を行っていくというこの会社の文化がベースにあるから言えることです。
S:インフィニオン全体の話をすると、やはりグローバル企業ですので、ドイツの本社に行けば、世界中のいろいろな方に出会うことが出来ます。日本に限定して言うと、最近では、例えばハンディキャップを抱えた人の雇用も行っています。
そういった方にもそれぞれに合った仕事を適材適所で割り振って、業務を遂行してもらう。そういった部分もダイバーシティのひとつかなとは思います。
半導体業界も以前と比べて大きく成長していて、現在では世界中で半導体の獲得競争が起きています。
このような状況の中で、他の外資系のメーカー、特に半導体デバイスメーカーと比べると、インフィニオンの強みはどこにあると考えていますか。
N:先程もお伝えした通り、日本のお客様を“ティーチングカスタマ”としてリスペクトしていることが強みです。インフィニオンジャパンでは、日本のお客様から求められる品質要件に対応していくために、早い段階から不良解析ラボを導入するなど投資をしてきました。
実際、日本オフィスでは、かなりな人数の社員が品質管理として仕事をしながら、日本のお客様の品質対応も答えています。
その結果として、現在では日本のお客様だけではなく、海外のお客様の品質解析・不良解析を担うなど、海外事案も取り扱うようになってきました。品質に関しては、間違いなく他社とは違うと思います。
組織の点では、経営企画室が日本にもあり、日本の市場や顧客の将来にわたる展望を経営戦略的視点でカバーしています。専門性を持ったメンバーが、現在のビジネスだけでなく、将来のビジネスに対しても様々な視点でアドバイスとサポートをしてくれます。
このように、外資系企業であるインフィニオンが日本の市場の将来も含めてコミットしているといったところが、他社との違いです。
社員共通のマインドセットは何かありまか?
S:インフィニオンにはBehavior Modelと呼ばれるものがあります。8つのBehaviorで会社の一員として会社に貢献しましょうといったものです。
これは、社員としてどのように振舞うか、どのような行動をしていくかといったHowの部分をしっかりと評価していこうというものです。
どのように日々の活動に向き合ってきたかといった部分も評価されるので、社員はこの8つのBehaviorをしっかりと意識していると思います。単に売上げだけではない行動の部分もしっかりと評価してくれるので、評価の基準も非常にフェアだと思います。
N:あえて言うのであれば、“Change“という言葉を全員が意識していると思います。
この20年で全社における日本の売り上げの比率が10%をカバーできるレベルになったことで、本社からの日本に対する期待値も変わってきています。そして、日本の市場で事業拡大しているため、日本のお客様からのインフィニオンに対する期待値も大幅に変わってきました。
また、昨年CEO、CMOが変わったことによる経営理念の変化、過去2年の半導体業界が経験したことのない半導体供給不足による半導体ビジネスのモデルの変化もありました。
こういった様々な内部、外部の変化をポジティブに捉えて組織や事業の成長につなげていくことが出来る会社だ、ということを社員が感じているのではと思います。
最後に、今後入社を検討される方にメッセージをお願いいたします。
N:様々な社会変化の中で、半導体はますます重要な存在となっています。それに伴いインフィニオンにおける日本市場の重要度もさらに高まっていくはずです。
お客様からの期待値も高くなっていますし、我々が注力している事業領域であるエナジーとモビリティとIoTは、日本のお客様がグローバルで影響力を持っている事業領域でもあるので、今後さらに成長できる事業環境にあると思います。
グローバルな職場環境で、ユニークで、優秀なメンバーと一緒に働ける環境でもありますので、ぜひインフィニオンに興味を持っていただき、入社を検討していただけたらと思います。
そして、この記事を見てインフィニオンに入社された方がいたら、「あの記事を読みましたよ」と声かけていただければ嬉しいです。
S:私自身もともと文系出身なので、半導体と言われてもあまりピンと来ず、なにかしらに入っている小さいものだというくらいの認識でした。また半導体ビジネスはBtoBですので、一般の方はなかなか目にする機会がありません。
それがコロナ禍以降、半導体という言葉を度々メディアで見かけるようになり、私の子供たちも「半導体の会社で働いているんだよね」と言ってくれるようになったことをとても嬉しく思っています。
このようにいろいろな面で変わってきた半導体業界の中でも、インフィニオンは特に人を大切にするpeople companyです。コストカットしなければとなった時も、まずは人ではなく他の部分、といった考え方もかつてのリーマンショックのときに実感しました。
私個人も、子供を育てながらでも会社がきちんとポジションを用意してくれて、ワークライフバランスもしっかりしているので、安心して働けています。こういった面でも頼りになる会社ですし、私がこの会社を大好きな理由のひとつです。
結婚して子供が出来ても仕事を続けやすいですし、非常にフレキシブルな環境ですので、女性にもぜひチャレンジしてみていただきたいなと思います。
もちろん、男性の育休も取りやすい環境です!
一旦やめた方がまた入社されるというRe hiringも何名かいらっしゃるので、それだけ働きやすい環境だという事だと思います。
ありがとうございました。
クライアント情報
企業名:インフィニオン テクノロジーズ ジャパン株式会社 / Infineon Technologies Japan K.K.
本社:〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-25-18 NBF渋谷ガーデンフロント
URL:https://www.infineon.com/cms/jp/
グローバル企業で働くことは、グローバルに働きたい人や語学力を生かして働きたい人だけでなく、自分の可能性やワークライフバランスを求める多くの方にとって、多くのメリットがあります。
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