転職には「職務経歴書」と「履歴書」といった書類が付き物です。もちろん、面接のみで合否を判断する企業もありますが、基本的には提出がマストだと考えたほうがいいでしょう。書類選考通過後の面接でも、応募書類に記入した内容をベースに質問されることがほとんどです。
つまり、一般的に応募書類とまとめて呼ばれる職務経歴書と履歴書の充実度が、内定を得られるかどうかのカギを握っているといっても過言ではありません。
「どの企業にも同じ内容の書類を提出しようとしていた」「応募書類は単なる自己紹介代わりだと思っていた」といった人にこそ知ってほしい、職務経歴書と履歴書のTIPSを3つ厳選してご紹介します。
TIPS 1 職務経歴書と履歴書の意味
日系企業では、昔ながらのフォーマットでの職務経歴書や履歴書の提出を求める企業が多いですが、外資系企業では事情が異なります。外資系企業では、応募書類のフォーマットが決まっておらず、応募者が自由にアピールできる英文レジュメや英文カバーレターの提出を求められることが多いのです。
応募に際して、職務経歴書と履歴書、あるいは英文レジュメと英文カバーレターの2種類は欠かせないもの。採用担当者は応募書類を通じて、求める年齢層とのマッチング、キャリアの整合性といった基本的なポイントを確認し、「志望動機が自社の募集内容にマッチしているか」「経歴が自社で活かせるものであるか」「志望動機に熱意があるか」といった点をチェックします。
「なぜ2種類の書類を書き分けなくてはいけないのか?」と疑問に思うかもしれません。しかし、応募書類はそれぞれに役割があり、2種類の書類を合わせることで応募者の本質に迫ることができるものなのです。
より詳しく2種類の書類の違いを知りたいときは、下記の記事が参考になります。
TIPS 2 転職活動で書類通過する職務経歴書と履歴書の書き方
採用担当者は、一日に何通もの応募書類をチェックし、選考通過あるいは不通過の判断をしています。あなたの応募書類が当たり障りのない内容では、採用担当者はすぐに興味を失ってしまうでしょう。
たくさんの応募書類にまぎれることなく、採用担当者の目を引くには、読む側の立場に立って「採用担当者が知りたいこと」「採用担当者が確かめたいこと」「企業にとって有益な情報になること」を、わかりやすく具体的に盛り込むことが大切です。
応募書類の中で、自由にアピールできる項目には特に力を注ぎましょう。職務経歴書の要点をまとめる職務要約は、職務経歴書の冒頭に置かれることも多いので、採用担当者の興味を惹くには絶好の項目です。
これまで、職務要約をおざなりにしてきた人は、書き方ひとつで面接通過率がぐっと上がるかもしれません。下記の記事では、職務要約の基礎知識から、書き方のヒントまでをまとめています。
職務要約とは?面接官の興味を惹く書き方のコツやポイントを解説
応募書類に欠けているものを見つけるには?
時間をかけて丁寧に応募書類を書いているのに、なぜか書類選考に落ちてしまう…。そんなときは、客観的に応募書類の内容を見直してみましょう。すると単に経験や事実を羅列しているだけだったり、すべての応募先に同じ内容の書類を使い回していたりすることにあらためて気づくかもしれません。
独りよがりな応募書類では、企業の採用担当者の心を動かすことはできないもの。企業ごとに求める人材像や資質、スキルが異なる以上、応募者はそれに合わせて応募書類の内容をアレンジし、「どうしても御社の◯◯事業に携わりたい」「これまでの経験は、御社の◯◯に必ず活きる」といった意欲を伝える必要があるのです。
下記にご紹介する記事を参考に、自分の応募書類に足りないものを見つけ、ブラッシュアップした書類で選考に挑んでください。
転職エージェントの応募書類添削サービスとは?
初めての転職活動では、書類の書き方の基本がわからず、悩む人もいるでしょう。自分で何社かへ書類を提出したものの、ことごとく書類選考で落ちてしまい、途方に暮れている人もいるかもしれません。
孤独な転職活動で悩んだり、行き詰まったりしたとき、頼れる味方が転職エージェントです。
転職エージェントは、専任のコンサルタントが面談を通じてヒアリングした求職者の経験や希望をもとに求人紹介を行い、転職成功まで二人三脚で伴走してくれるサービス。紹介した人材と企業とのマッチングが成功した段階で、企業から成功報酬が支払われるビジネスモデルなので、求職者は無料でサービスを利用することができます。
企業と求職者双方の満足度を高めるのが人材紹介会社のミッションですから、コンサルタントは親身になってアドバイスをしてくれるはず。その中でも特に利用価値が高いのは、プロの視点による応募書類添削です。応募書類が見違えるようにブラッシュアップされるので、内定獲得が一気に近づきます。
応募書類添削サービスの内容や、添削に強いエージェントを選ぶ際のポイントは、下記の記事をご覧ください。
転職エージェントの履歴書添削サービスとは?添削に強いエージェントの選び方
TIPS 3 外資系企業への転職に必要なカバーレターの書き方
外資系企業では履歴書を「レジュメ」と呼び、英文レジュメを提出する際には、志望動機や自己PRを記載した「カバ―レター」を添えることがあります。カバーレターと聞いて、重要書類を送付する旨を記した送付状を思い浮かべるかもしれませんが、英語の履歴書に添えるカバーレターはまったくの別物。カバーレターは職務経歴書の役割と、採用担当者がレジュメだけでは見ることが出来ない、応募者の志望動機等を知ることが出来る役割があります。
こうした外資系特有のマナーを知らず、日系企業に応募するときと同じように書類を提出すると、「よく調べていない!」と判断されて早々と選考から漏れてしまうことも。日本の就職活動におけるリクルートスーツのように、外資系企業に応募する際にも「知っていて当たり前」の暗黙知が存在しているので注意してください。
まずは、選考の土俵に確実にのるために、応募書類の「ABC」がわかる下記の記事をご紹介します。
カバーレターとは?英文履歴書におけるカバーレターの書き方や注意点
英語の職務経歴書の書き方とは?
外資系企業には、日本語の職務経歴書でOKとするケースと、英語の職務経歴書の提出を求めるケースがあります。「本国とのやりとりが多い」「英語が公用語である」「上司が外国人」といった企業や職種では、ビジネスシーンでどこまで英語が使えるかを確認するために、英語の職務経歴書を求められるでしょう。
これまで日系企業で働いてきて、初めて外資系企業を受けるなら、英語の職務経歴書ならではの書き方を知っておくと安心です。「職務経歴書と履歴書が分かれていないのは、どういうことなの?」「自由に書いてもOKといわれても、何を書けばいいのかわからない…」といった求職者には、下記の記事がおすすめです。
英語の履歴書(レジュメ)の書き方とは?
職務経歴書同様、英語での提出を求められることがある履歴書。「日系企業に転職したときに使ったものを英訳すればいいか…」と思っていませんか?
外資系企業に提出する英語の履歴書には、日本で市販されているような履歴書フォーマットがなく、手書きも好まれないといった違いがあります。日本語の履歴書に記入する志望動機や自己PRも、英語の履歴書には記載しないのです。
こうしたマナーを知らずに応募すると、内容に問題はなくても書類選考通過のチャンスがふいになる可能性も。まずは下記の記事で、英語の履歴書を書く際のルールや注意点、マナーなどを確認しておきましょう。英語の履歴書に書くべきこと、書かなくてもいいこと、採用担当者の目にとまる書き方のコツなどを紹介しています。
英語の履歴書(レジュメ)の書き方は?記載する内容と作成のポイント
応募書類はファーストステップ!確実に通過する書類を作ろう
応募書類が書類選考を通過して、初めて道が拓ける転職活動。どんなに意欲があっても、また即戦力として活躍できるスキルを持っていても、書類を通してそれが伝わらなければ意味がありません。
日本語と英語の応募書類の違いや採用担当者の興味を惹く書き方のポイントを押さえて、書類選考通過を目指しましょう。
グローバル企業で働くことは、グローバルに働きたい人や語学力を生かして働きたい人だけでなく、自分の可能性やワークライフバランスを求める多くの方にとって、多くのメリットがあります。
RGFプロフェッショナルリクルートメントジャパンでは、外資系・日系グローバル企業の案件を中心に、国内外のさまざまな優良企業の採用活動を支援しています。そのため、それぞれの方が求める最適なキャリアの選択肢をご紹介可能です。
「グローバルに働いてみたい」「より自分が輝ける場所で働きたい」「自分の選択肢を広げたい」といった方は、一度ご相談ください。業界経験豊富なコンサルタントが、みなさまのキャリアを全力でサポートいたします。