「英語力を活かして働きたい」「実力主義の会社で自分を試したい」「キャリアアップしたい」という人にとって、外資系企業はとても魅力的な環境です。チャンスがあったら転職したいと、情報を集めている人も多いでしょう。
とはいえ、外資系企業で働くためには、転職活動における最大の難関、面接を突破しなくてはなりません。そこで、外資系企業を目指す人が押さえておくべき面接に関するTIPSを、5つのテーマ別にご紹介します。
TIPS 1 外資系企業への転職面接準備
外資系企業と日系企業には、社風や雇用形態、給与体系、評価されるポイントなどにさまざまな違いがあります。例えば、日系企業では幅広い業務に対応できるジェネラリストが重宝されるのに対して、外資系企業では特定の分野に秀でたスペシャリストを求める傾向があるのです。
求める人物像が異なるからには、面接でチェックされるポイントも当然異なってきます。これまで長く日系企業で働いていて、初めて外資系企業への転職を検討している人は、「何が重視されているのか」「何をアピールするべきなのか」を知っておくと、効果的な面接対策をすることができるはず。
下記の記事では、外資系企業への転職面接前に知っておくと有利な面接官の視点や、面接前にやっておくと良いことなどを解説しています。
外資系企業の就職(転職)面接ではどんなことが見られる?対策方法を徹底解説
面接での印象を良くするためにできることとは?
面接前の心構えと、面接前の基本的な準備ができたら、いよいよ実践に向けて準備を始めましょう。準備というと話し方や伝え方が頭に浮かびますが、最初に見直すべきは「第一印象」。「人を見かけで判断してはいけない」といわれるものの、第一印象が相手に与える影響は非常に大きいのです。
アメリカの心理学者メラビアンが、言葉に対して表情や声の調子などが矛盾していた際、受け手はそれをどう受け止めるのかについて実験したところ、受け手に影響を与えたものは、言語情報(Verbal)が7%、聴覚情報(Vocal)が38%、視覚情報(Visual)が55%でした。
この「メラビアンの法則」は、「限定的な状況で話し手が矛盾したメッセージを送った際、受け手は非言語情報を重視する」と示しているだけであり、「コミュニケーションでは見た目が一番大事」と言っているわけではないので注意が必要です。しかし、一定条件下ではメッセージの内容より、表情や声の調子が影響力を持つというのは、面接を受ける人も覚えておきたいポイントです。
それでは、面接で第一印象を良くするにはどうすればいいのでしょうか。具体的な実践法については、下記の記事をご覧ください。
TIPS 2 面接の自己PR・志望動機対策
面接の準備をする中で悩む人が多いのが、「自己PR」の内容。自分の強みや得意分野を伝えればいいように思いますが、実はそれだけで面接を突破することは難しいのです。
なぜなら応募者に「私は◯◯ができます!」とアピールされても、それは応募者の過去実績に過ぎず、企業にとってメリットにつながる情報ではないから。企業は、「これまで◯◯をしてきたから、御社の××の領域に貢献できます」といったように、応募者の持っている資質や経験が、自社でどう活きるかを知りたいのです。
このように応募者の目線と企業の目線には、若干のずれがあるので注意してください。下記の記事では、面接で問われることが多い「協調性」について、企業の視点と応募者の視点の違いを解説しています。
自己PRで協調性をアピールしたい!企業が本当に求める協調性とは?
面接で本当に伝えるべき転職理由とは?
自己PRと並んで頭を悩ませる人が多いのが「転職理由」です。面接で必ずといっていいほど聞かれるのは、この質問を通して退職理由や志望動機が透けて見えるから。「なぜ転職しようと思ったのですか?」といった質問にあいまいな回答をすると、合否に大きく影響する可能性があります。
下記の記事では、転職理由を問われて「スキルアップのため」と答えることの是非や、漠然と転職を希望する人が自分の転職動機を見つけて伝わりやすく整理するためのコツをご紹介。転職理由でほかの候補者と差をつけたいなら、ぜひ目を通しておくことをおすすめします。
TIPS 3 ウェブ・録画・電話面接対策
コロナ禍によって変化したことのひとつに、転職活動におけるウェブ面接、録画面接、電話面接の増加があるでしょう。
中でもウェブ面接は、遠隔地に住んでいて、普段はなかなか会えない候補者に出会える機会が増えること、面会での採用にかかるコストを削減できるメリットがあることから、導入する企業が一気に増えました。
ウェブ面接は、コロナ禍が収束した後も面接形式のひとつとして定着する可能性が高く、これから転職を考える人は対策が欠かせません。下記の記事を参考に、ウェブ面接の準備をしておきましょう。
初めてのウェブ面接の前に!準備しておきたいこととマナーについて
録画面接を成功させるコツとは?
ウェブ面接と並んで、コロナ禍を機に目立つようになったのが録画面接です。ウェブ面接より一般的ではありませんが、採用スピードが上がることや、複数の面接官が隙間時間に面接内容をチェックできる便利さなどから、導入企業が増加しています。
注意したいのは、まだ新しい面接形式なので経験者が少なく、よく理解しないまま本番に臨んで実力を発揮できないケースが少なくないこと。
下記の記事では、録画面接を成功に導くヒントをご紹介しています。
電話面接で好印象を持ってもらえるには?
最後に、電話面接についてもふれておきましょう。電話面接はその名のとおり、電話で面接官とやりとりをする面接形式。対面やウェブ面接と大きく違うのは、お互いの表情や仕草が見えないため、声だけで自分をアピールし、聴覚だけで相手の反応を判断しなくてはならないこと。
通常の面接とは少し違う心構えと準備が必要です。下記の記事で、「電話面接で好印象を持ってもらうには?」「基本的なマナーとは?」といった素朴な疑問にお答えします。
TIPS 4 英語面接対策
外資系企業の面接が、必ずしも英語で行われるとは限りません。しかし、英語が公用語である外資系企業や日系グローバル企業、入社後に本国とのやりとりが頻繁に発生する職種では、面接のやりとりを通じて英語力を測るケースもあります。
英語面接で、相手の質問を理解して回答するのは当たり前のこと。企業は、日本語で実施する面接と同様に、話し方や言葉の選び方、英語を使って社内でどれだけ円滑にコミュニケーションをとることができるかなどをチェックしているのです。
志望する企業が英語面接を実施していても焦らず、反対に好印象を残すために、事前にしっかり対策しておくことが大切でしょう。英語面接対策については、下記の記事が参考になります。
転職の英語面接で対策すべきポイントとは-自己紹介や質問の例文・回答例
TIPS 5 最終面接対策
書類選考を終え、いくつかの面接を乗り越えたら、いよいよ最終面接です。ここをクリアすれば、志望する企業への転職が叶います。しかし、「最終面接は顔合わせのようなものだから、もう大丈夫だろう」と気楽に臨む人もいるようですが、不合格になる確率は決して低くありません。
最終面接は、企業が採用候補者と自社の相性を最終確認するための場。内定を得るには、最終面接の目的を把握し、気を抜かずに準備することが重要です。最終面接は役員などが担当することが多く、1次、2次とは視点が異なることにも注意しなくてはなりません。
絶対に内定を勝ち取りたいなら、最終面接を突破するノウハウが身につく下記の記事にも目を通しておくと安心でしょう。
転職の最終面接の合格率を高めるには?事前の準備とよくある質問
逆質問の機会を最大限活かすには?
面接の最後、面接官から「何か質問はありますか?」と聞かれることも。これを「逆質問」といいます。逆質問は社交辞令のようなものと捉えられがちですが、実際には応募者の熱意やアピール力を問う質問です。「質問は特にありません」は、最悪の回答だとされています。
それでは、逆質問では何を聞けば良いのでしょうか。入社意欲や自信、企業について十分な下調べをしたことを伝えるのがポイントです。「残業はどれぐらいありますか?」と働く姿勢をネガティブに捉えられかねない質問より、「前職で新規事業の立ち上げを行いました。御社でも、そうした機会はありますか?」「御社の事業のうち、◯◯の領域に参加できますか?」といった、ポジティブな質問のほうが好印象なのは明らか。
具体的な質問例をもっと知りたい人は、下記の記事もぜひチェックしてみてください。
逆質問は最終面接のアピールチャンス!どんなことを聞けばいい?
万全の準備で、外資系企業への転職を成功させよう
ここまで、外資系企業への転職を目指す際にやっておきたいこと、知っておきたいことをご紹介してきました。外資系企業への転職成功率は、事前準備によって各段に上がります。
今回紹介した関連記事を参考に、外資系企業への転職準備を進めましょう!
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